トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

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~耳掃除をする時の極意編~犬のお手入れって、どうすればいいの?

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(写真はイメージです)

 

皆さま ご機嫌いかがでしょうか?

あなたの心の相談員テイルです♪

(もういいって?笑)

 

ところで皆さま、わんこって

エスパーだと思いませんか?

 

わたしが、わんこにいつも感じるのは

いつも人の気持ちに寄り添ってくれて

気持ちをくみ取ってくれるってこと。

 

だからこそ、頭がいいだけに

様々なことをして、飼い主さんに

挑んでくることもあります。

 

トリミング中も

それは、同じです。

 

いつも笑顔でやっている

私たち、トリマーですが

挑まれちゃうんです(笑)

 

 

例えば、耳掃除!

 

わんこがトリミングで

嫌がるポイントです。

 

あなたの愛犬は

おとなしく耳掃除を

させてくれますか?

 

グルーミングや トリミングは

しつけの一環です。

 

嫌がる場合には

何かしらの原因があるんですよ。

 

今回も、わたしの実体験に基づいて

その嫌がるわんこの気持ちを

ご説明していきましょう。

 

耳掃除が大っ嫌いな新米トリマーさんのプードル 

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(写真はイメージです)

 

わたしが当時、働いていたペットショップに

新米トリマーさんが入社してきた時のことです。

 

彼女は、一頭のプードルを飼っていたのですが

そのコのことで、相談された時のお話です。

 

基本的には、お利口さんだというのですが

耳掃除が大っ嫌いで、最後までできたことがない

と言います。

 

 

それで、わたしに

「やってみて欲しい」

と言うのです。

 

 

でも、ここで注意点!

 

わんこが耳のトラブルを抱えていたり

もしくは以前、耳にトラブルがあった場合は

それがトラウマになって、

やらせなくなるということがあるんです。

 

これは、わんこに

その記憶を乗り越えてもらうしか

ないことなので、時間がかかります

 

 

でも、彼女の愛犬は

今まで、耳の病気になったことはなく

現在も、特にニオイがするとか

痒みもないようだとのこと。

 

そして後日、 飼っているプードルを

トリミングに連れてくることになりました。

 

 

そして、営業時間が終わってから

新米トリマーさんが、飼い犬ちゃんの

トリミングを始めました。

 

最初に、ブラッシングをされている

様子を見ます。

 

う~ん・・・ 甘えてるなぁ・・・

 

というのが、

わたしの感想。

 

ブラッシング中、 イヤな場所になると

尻尾を振って、彼女の口を舐めたり

立ち上がって阻止しようとしていました。

 

 

そして、一度も

最後まで、できなかったという

耳掃除に、とりかかりました。

 

プーちゃんは

垂れ耳ですから

耳をめくろうとすると

逃げます

 

 

新米のトリマーさんが

また、捕まえて

また、チャレンジしますが

ちょっとやって、また

逃げられてしまいます。

 

 

いつも、こうなんです・・・

 

 

彼女が 情けない声で

そう言いました。

 

そして、トリミングは

いつも飼い主の彼女が行っていて

他の人は、やったことがないとのこと。

 

 

そこで、わたしが

交代してみます。

 

性格はプードルらしく

とても明るくて、尻尾フリフリ♪

 

最初に、始める前のご挨拶をして

抱っこして、ナデナデしてから

コームをかけはじめます。

 

 

すると、それを

「やらせまい」と

向きを変えようとします。

 

でも、わたしは

動く前に、しっかり

静止させます。

 

その後も、足を持っていると

その押さえた手から

足を引き抜こうとします。

 

が、わたしは

許しません

 

トリミングを始めたら

わんこの気持ちも

わたしの気持ちも

切り替えるようにしています。

 

遊びは終わり。

 

これからは

トリミング、と。

 

 

なぜなら、動いて

万が一、落ちたら

骨折するか、

運が悪ければ

死んでしまいます

 

 

それに、トリミングには

とても鋭利な刃物を使います。

 

 

ポンと触ったら

パクっと切れるハサミ

間に入ってしまったら

スパッと切れるバリカンもあります。

 

 

わんこに、痛い思いをさせたり

命の危険が迫るようなことは

絶対に避けなければならないからです。

 

 

だから、そこでの甘えは

決して許しません。

 

淡々と

コームを入れます。

 

 

また、とても性格が明るい子なので

途中では、ほめません。

 

性格が明るいコの場合、

途中でほめる

「終わった」と

勘違いしてしまうのです。

 

 

だから、1項目が

終わるまでは

淡々と行うのです。

(↑この時は、コーミングが1項目) 

 

 

わたしの 雰囲気を察して

少し、落ち着き始めたので

サッとコームをかけ終えて

たくさんほめます。

 

 

甘えを許したら、危ない目に合わせてしまうよ

 

と、わたし。

 

すると、彼女は 

 

違う犬みたいでした!!!

 

と、目を輝かせてました(笑)

 

 

 

さて、次は

問題の耳掃除。

 

耳を持ち上げて

手の平、全体で

頭を持ち、固定します。

 

 

プーちゃんは、やはり嫌なので

体全体で、暴れ始めますが

しっかり固定しているので

逃げられません。

 

 

そして、逃げられない

と思ったのか、今度は

 

キャンキャン

 

と、悲痛な声で

鳴き出しました。

 

 

わんこが嫌がる時、

暴れてみたり

噛みついてみたりして

抵抗しますよね。

 

でも、それでも

止めてくれないと分かると

鳴いて、訴えるんですよ。

 

 

わんこにとっては

必死の抵抗ですが

必要な事なので

諦めてもらうしかないのです。

 

 

押さえているだけで

まだ、何もしていない状態で

鳴いているので(^-^;

わたしは、通常の声のトーンで

 

痛くしてないよ

 

淡々と、言って

プーちゃんが、黙ったところで

耳の毛を抜き始めました。

 

もっと鳴くかな?

と思ったのですが

ジッと黙って

お利口にしています。

 

 

さすが、プードルちゃん!

 

頭がいいなぁと

感心しちゃいました♡

 

 

そして、全ての

耳毛を抜いてから

一度、大げさに

ほめます

 

 

そして、 逆の耳に

取り掛かります。

 

 

少し嫌がった程度で

すぐに、諦めて

ジッとしています

 

そして、毛抜きを終えたら

またまた、大げさに

たくさ~ん、ほめます。

 

そして、脱脂綿に

洗浄液につけて

耳掃除。

 

やることは

理解しているようで

イヤな顔しながらも

また、ジッとしてくれています。

 

最初は、耳の

入口付近をフキフキ。

 

急に、耳奥に入れられると

ビックリするのか

鳴くコもいるので

ここは、注意です。

 

徐々に、拭いていって

ちゃんと、耳奥まで拭けました。

 

 

耳掃除を

無事、終えて

わたしは、ひとつ

思い当たったので

彼女に、聞いてみました。

 

痛そうとか、かわいそうだけどって思ってなかった?

 

と聞くと、

ハッとしたように

頷きました

 

 

わんこは、飼い主である

新米トリマーさんの気持ちを

すっかり、読んでいたんですね。

 

耳の毛を抜く

という行為が

わたしも新人の時は

 

「痛そう」

 

と感じました。

 

でも、毛抜きをしないと

耳のトラブルになることを

見て知って

 

してあげたい、必要なこと

 

と思って

行っています。

 

 

でも、新米トリマーさんは

痛いという『負』のイメージ

耳掃除をしていたために

わんこにとって『怖いこと』

『イヤなこと』というイメージ

繋がっていたんです。

 

 

その後、新米トリマーさんは

気持ちの切り替えを学んで

トリミングできようになってからは

やらせてくれるようになったようです。

 

わんこの策略にはまらない!

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(写真はイメージです)

 

わんこのお手入れって

怖かったり、痛そうだったりするので

飼い主さんが『負』のイメージを持ちやすいんですよね。

 

『ブラッシング講座、基礎編』で書きましたが

『負』のイメージ全開で

怖~い顔して、やってしまったり(汗)

 

痛そう

かわいそう

 

などと、思っていると

わんこは、飼い主さんの

気持ちを読み取って

嫌がるようになるのです。

 

前のお話を

まだ読んでいなかったよ

って方は、こちらからどうぞ♪

 

~ブラシ編~犬のお手入れって、どうすればいいの? - トリマーのお役立ちするかもしれないブログ (hatenablog.com)

 

~ブラシ編・2~犬のお手入れって、どうすればいいの? - トリマーのお役立ちするかもしれないブログ (hatenablog.com)

 

 

こういったお手入れの項目は

平常心で、淡々と行うことが

重要なんです。

 

また余談ですが、

女性の方なら、わかる方が

多いはず。

 

無駄毛抜きって

なれると、痛くないですよね?(笑)

 

 

あれ、わんこも

同じなんだと思います。

 

 

そう話されると

耳掃除への『抵抗が減る』と

飼い主さんが、言ってたなって

思い出したので、

追記しておきました♪

 

 

ご自宅で、わんこの

耳掃除される方は

参考に、なさってくださいね。

 

 

今回は、わんこは気持ちを読み取る

天才だってことをお伝えしました♪

 

 

皆さま、わんこの策略に

ハマらないように!!!(笑)

 

以上、プードルの明るさが

大好きなテイルでした♪