トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

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わんこの健康管理について

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最近、なんだか

ビックリするような

ニュースが多いですね。

 

活動の自粛や

人に会うことを制限したりと

心が、キューっとなるような日々。

 

もう、一年以上に

なりますものね。

 

そこに、思うように事が進まないなど

日常のストレスを感じることが

加わってしまうと、優しくなることが

できなくなるのかもしれません。

 

私のリフレッシュは

トリミング室の匂いを

心一杯、吸い込むこと(笑)

どんだけ好きなのよ…( ´艸`)

 

わんこやにゃんこの

匂いが一番、落ち着くんですもん♪

 

こんにちは!テイルです♪

 

さて、今回も

飼い主さんから疑問を解消!

 

ということで、

質問の多い、体重管理についての

お話をさせていただこうと思います!

 

数字に惑わされない体重管理

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トリミングをさせていただいていると

飼い主さんから、様々なご質問を

いただくのですが

 

「このコの体重は、何キロぐらいがいいですか?」

 

という質問が

とっても多いんです。

 

でも、これって

ちょっと間違えてしまうと

健康を害してしまうので

安易、数字はお伝えしないように

しています。

 

というのも、そのわんこの

個体差があるので

感触でお伝えするように

しているからです。


詳しく、お話しますと

例えば、世界の犬種の中で

一番、小さいと言われている犬種の

チワワ」ちゃんだとします。

 

犬種の規定では

女の子、男の子共に

2.72キロ以内

という数字になっています。

(ペットライフ社 犬種図鑑より)

 

でも、わんこには

体高や体長に、かなりの

個体差があります。

 

あくまで、この規定は

理想であって、その中に入る

というわけではありません。

 

 

それに、骨太のコもいれば

華奢なコもいます。

 

人と同じですよね。

 

なので、

私は、数字ではなくて

感触でお伝えしています。

 

 

やり方は

簡単です。

 

わんこの背中を触っていただいて

擦ってみます。

 

 

探して背骨と肋骨が

触れるぐらい、というのが

目安です。

 

適度な脂肪に覆われていて

探して、骨がわかるっていう感じです。

 

探す前に、手が骨が触れて

ゴリゴリと感じてしまうなら

ご飯を、もう少し増やしましょう。

 

 

探して探して

 

「これかな?(;´∀`)」

 

という感じなら

お肉が、付きすぎています。

 

愛情が、のり過ぎていますので

ダイエットしましょうね。

 

とお伝えしています。

 

このやり方なら

骨太のコ

筋肉質のコ

華奢なコ

間違えなく

判断できるからです。

 

 

それに、モフモフの毛に

覆われた、わんこの場合

その毛で、ふっくらとしているので

見た目で判断することは

危険なのです。

 

 

だから実際、毛が多くて

ふっくらとして見えるので

 

「痩せすぎていることに

気が付かなかった!」

 

なんていう、飼い主さんもいます(;'∀')

 

 

実際は、ゴリゴリに

痩せていたのですが

 

「この犬種の体重は

このぐらいかと思って」

 

とのこと。

 

 

また、極小犬と言われている

チワワですが

他の犬種より大きい

なんていうことは

普通にあります。

 

これは、小型犬あるある

なんですよ(笑)

 

ヨーキーちゃんだけど

パグちゃんより、大きいとか(笑)

 

これは、逆を言えば

とても小柄なパグちゃんも

いるっていう、ことです。

 

また、中型犬に入るわんこが

大型犬くらいに、大きかったり

 

柴犬より少し大きい、ぐらいの

大型犬も見たことがあります。

 

 

そんな訳で、わんこの

適切な体重を知りたい!

という場合には、

 

先ほどのように、体を触って

探して骨が触れる状態の時に

体重を計って下さい。

 

そうすれば、そのコに合った

適切な体重がわかりますよ。

 

 

わんこの体つきでわかること

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ウルウルと可愛らしい目で

見つけられると

ついつい、あげてしまう…

 

そんな飼い主さんのお気持ち

よ~くわかります!

 

 

でも、そうやって

愛情が脂肪となって

わんこの体に、付いてしまうと

異変が起きてしまいますよ(@_@)

 

 

例えば、先ほど触れた

パグちゃんのように

マズルが短い犬種ではないのに

常に、ハカハカと息が荒くなります。

 

首の周りに、お肉が

たくさん付いていて

お肉の襟巻き状態

なっていることもあります。

 

特に、暑い時期になると

それはそれは、本当に

ツラそうです。

 

そして、首の後ろのキ甲と呼ばれる

背中側の首の付け根部分が

落ち込んできます

 

これは、太っていなくても

運動不足からでも

起こってきます。

 

太って、動きにくくなったわんこは

当然、運動不足になるので

そうなってしまうんですよね。

 

 

それと、これはかなり重度ですが

尻尾の付け根に、お肉がついてきます。

 

これは

最終警告なんですよ。

 

もう、お肉が付く所が目いっぱいで

尻尾にまで、お肉が付いてしまっている状況。

 

その頃には、

わんこを立たせた状態で

前から見てみると

脚の間が、広がって来ている

ことがあります。

 

 

わかりやすく言うと

肩幅が元々、広い

ブルドッグみたいな感じに

なってしまうんですよね。

 

ブルちゃんは、あれが

普通なんですけどね(笑)

テイルは、ブルちゃん大好き♪

 

 

そして、その状態が続くと

足の裏のパッドの間が

広がってきます。

 

 

通常、肉球の間には

毛が生えてくる皮膚が

間に挟まっていますが

これが、広がってしまい

常に、地面に着いてしまっている

状態になります。

 

そうなると

圧迫された爪も

影響を受けて

爪の向きが、横や斜めになって

痛々しい状態です。

 

益々、わんこは歩くことが

嫌になってしまって

悪循環に陥ってしまうんですよね。

 

おしまいに

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私は、トリマーとして

お仕事をしている時

毎回、わんこの体の隅々まで

観察しています。

 

また、わんこの

ちょっとした変化

感じ取って

 

「何かありましたか?」

 

とお聞きするように

しています。

 

わんこは、言葉こそ

話しませんが

 

いつもは嫌がらない項目を

なかなか、させてくれなかったり

べったりと離れなかったり

グズグズと文句を言ってきたりと

 

飼い主さんが、思っている以上に

わんこは、訴えてくるものなんですよ(笑)

 

 

だから、体の変化

言葉にならない訴えとして

お伝えしています。

 

この言葉ではない訴えに

わたしは、聞き耳を立てて

頭をフル回転して

できるだけ解釈して

 

わんこが、飼い主さんと

快適に過ごせるように

お手伝いをしていきたいと

思っています。

 

 

今回も、長々と

お話を聞いて下さり

ありがとうございました♪