トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

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~ブラッシング講座、基礎編~犬のお手入れって、どうすればいいの?

 

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皆さま、こんにちは!テイルです♪

 

皆さまのお役に立てるお話を考えて

前回に引き続き、わんこのお手入れについてのお話を

させていただこうと思います!

 

前回のお話を

まだ読んでいないよ

という方は、こちらから

どうぞ♪

 

犬のお手入れって、どうすればいいの?~飼い主さんができることでいいのよ編~ - トリマーのお役立ちするかもしれないブログ (hatenablog.com)

 

わんこって
っていう、1つの種類なのに
たくさんのバリエーションがありますよね。
 

体が大きかったり、小さかったり
鼻潰れちゃんだったりと、見た目だけでもいろいろ違う

中でも毛質って
ホントにそれぞれ。
 
うちは毛が短いけど、たくさん抜けるのよ
 
うちの子は、すぐ絡んじゃうくらいに伸びる
 
 
そういった感じで
そのわんこの種類によって
毛が長かったり、短かったりしてお悩みもそれぞれ
 
 

だから使うブラシは
それぞれに違うんです。
 

でもね、
トリマーが基本的に使うブラシは
2つだけなんですよ。
 
 

意外かしら?(笑)
 
 
言い換えると
これがないと仕事にならない!
っていうブラシは2つだけなんです。
 

それ以外は
用途で使う場合がある
と言ったらわかりやすいかな。
 
 
 
そこで今回は
その基本になる2つのブラシの使い方について
お話していこうと思います!
 
 

題して
ブラッシング講座、基礎編!
 
 
栄えある1回目よ!(笑)
 
 
講義が始まりますよ~♪

皆さま、席に着いてくださーい♪(笑)
 
 
 
 
 

ブラシ嫌いにしたのは、飼い主さんかも?!

 

さて、始まりました
ブラッシング講座、基礎編!
 
 
トリマーの仕事に欠かせないブラシ
2つご用意していただきます!
 
 
それは
スリッカーブラシ
コーム
この2つです。
 
 
どんな犬種も
この2つが、基本なんですよ~。
 
 

この2つのブラシを
ご覧になったことがある方なら
わかると思うんですけど痛そうなブラシです(笑)
 
 

特に、スリッカーブラシは
針金で出来ていますので
かけ方を間違えるとスリッカー負けと言って
赤く引っ掻いたような傷が、わんこの皮膚についてしまいます。
 
 
 
そして、コームも
硬いステンレスで出来ていますので
かけ方を間違えると、皮膚を傷めてしまいます。
 
 

本来、わんこは
痛みに強い」と言われていますが、
やっぱり痛いものは、痛いんですよ。
 
 

だから
間違ったブラッシングで
わんこが痛い思いをしてしまったら
ブラシ=痛いもの
って思ってしまうのは、わかりますよね。
 
 
 
でも、わんこのブラシ嫌いが
必ずしもかけ方を間違えていることが
原因ではありませんよ。
 

意外な理由もあるんです!
 

これから正しいブラッシングの仕方を
ご説明しながら『その理由』についても、お話していきましょう!
 
 
 
 
 

 スリッカーブラシの選び方と使い方

 

基本のブラッシングで
最初にかけるのがスリッカーブラシです。
 

スリッカーブラシは
いくつか種類があります。
 
 

その中で、わたしがおススメするのは
小さくてソフトタイプのスリッカーブラシです。
 
 

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ONS スリッカーブラシ ソフトタイプ 小

ONS スリッカーブラシ ソフトタイプ 小

 

 

 いつもお世話になっております岡野さま❤(笑)
 
最初にまず、
これを使って、慣れていきましょう。

そして、これを使いこなせるようになったら
大きなスリッカーブラシにしてもいいでしょうし
慣れてきたようでしたら、ハードタイプのスリッカーブラシ
チャレンジしてみてもいいと思います。
 
 
ちなみに、わたしは使いやすくて
大型犬以外はこれしか使ってません
 
 
この『ハード』タイプと
ソフト』タイプの違いですが、名前の通り

・ハード=針金が硬い
・ソフト=針金が柔らかい
 
という、違いです。
 

でも、ソフトタイプのスリッカーブラシでも
いくら柔らかいといえ、ガリガリやれば傷になりますよ。

その点には十分
注意して使いましょうね。
 
 
では、スリッカーブラシの特徴がわかったところで
早速、かけ方を練習してみましょう!
 
 
 
『スリッカーブラシ』は
鉛筆を持つような持ち方が多いです。
 
 
 
「多いです」といったのは、
実は、わたしと友達のトリマーですら
持ち方が違うんですよね。
 
 
 
彼女はブラシの背の部分を
持つように使っていたと思います。
 
 

他にも
使いがっての良い持ち方が
あるかもしれませんが
わたしは鉛筆のように持ってます。
 

では、皆さま
鉛筆を持つように
持ってみましたか?

次に進みますよー。
 
そしたら
わんこにかける前に
ご自身の手の甲にブラシをあてて練習してみましょう!
 

えぇ、そうです!(^^)/
 
ご自身の手にかけるんです!
 
 
自分にかけてみるのが
一番わかりやすいでしょ?
 
 
 
それに
わんこに痛い思いをさせるのは
かわいそうでしょ?(笑)
 
 
というわけで
やってみましょう!
 

はい!注目!
 
この時の注意点は
手首を返さないこと。
 

ブラシの先を皮膚に当てたら
そのまま毛があるイメージで、ブラシを下に
ろしていきますよー。
 
 

あれ、痛い?
 

それなら
手首を返してるんだと思います。
 
 
 
スリッカーブラシは、見ておわかりいただけるように
くの字』に曲がっているので、手首を返すと皮膚をえぐってしまいます。
 
 
そこに気を付けて
何度かやってみましょう。
 

毛があるイメージで
皮膚に当てて、ブラシを
そのまま下ろして、毛をといていきます。
 
 

これをトリマーさんは
超高速(?)で、行っているんですよ(笑)
 
 
ブラシが当たる時に
刺激はあっても、痛くなくなったかな?
 

それができたら
次は愛犬にチャレンジです!
 
 
 
 
 
 

わんこに『スリッカーブラシ』をかけてみよう

 

では、最初に
ブラシをかけていく順番をご説明しますね。
 

スリッカーブラシの基本は
体の下の部分から上の部分へと
順番でかけていきます。
 

わんこが嫌がる率が低く
やりやすいところ横腹から、かけてみましょう。
 
 
はい!ここ注意点!
 
ペタペタとした触り心地
ミニチュアピンシャーダックスのスムースなどの
超短毛のわんこ以外
必ず毛を持ち上げて、下からかけていきます。
 
 
表面だけをブラッシングしても
もつれ毛玉に気が付かないですし、
抜け毛取りも、しっかり行うことができないんですよー。
 

まずお腹の下の毛をかけたら
少しずつ、押さえている毛を下ろして
その下ろした毛をブラシする、という繰り返しになります。
 
 
ん?
 
わかりにくいかしら・・・(@_@)
 
 えっと~・・・
 
 
わんこを横抱きしたら
上から見て、見える横腹の一番下の部分から
背中に向けて順番にかけていくんです。
 
 
 
ブラシを持っていない手で
毛を持ち上げて皮膚が見えたら、ブラシを当てる。
 
 
そのまま下に
ブラシを下ろしながら、毛をときます。
 

はい!ここでも注意点!
 
 
皮膚に並行に
ブラシはかけません!
 

皮膚に沿ってブラシをかけると
スリッカー負けを起こしますよー。
 
 
 
 
 
 
はい!ここ最も重要ポイント!!!
 
そんな怖い顔しない!!!(笑)
 
 
 
かけてやるぞ~」って
鬼のような顔してたら、わんこもわたしも怖いです!(笑)
 
 
どうですか?
 
思い当たりません?
 
 

実は、ブラシの嫌いなわんこの
大きな原因となり得るのは
 
 

飼い主さんが怖い!!!

だったんですよ~(笑)
 

必死なお気持ちは、よ~くわかります!
 
 
 
でも
わんこは雰囲気や顔つき、
声などから、飼い主さんの気持ちをくみ取ります
 
 

飼い主さんが怖い顔してたら
わんこが「ブラシしてもらえて嬉しい!
「ブラシって気持ちいい!」なんて思えないでしょ?
 
 
飼い主さん!
笑顔よ!笑顔!!!(笑)
 
 
 
ブラッシングはマッサージ効果もあるんですよ♪
 
いいですか~♪

マッサージで
わんこを気持ちよくしてあげましょうね~♪
 
ブラッシングする時は
わんこは抱っこして、リラックスしている状態がいいですね。


お散歩から帰って
発散した後、落ち着いている状態だとやりやすいかも。


楽しかったね~♪

なんて話しかけながら
飼い主さんも、ゆったりした気持ちで。
 
 

 わたしが何より
お伝えしたかったのはこれ!!!(笑)
 
 
手順は
もういいかしら・・・?
 
あ、でも一応・・・
 
そうね、しましょう!(笑)
 
 
気を取り直して!
 
ゴホンッ!!
 
え~・・・
 
両横腹のブラシが
終わったら、背中をかけてみましょうか。
 
 
尻尾の付け根の毛を
前側に持ち上げて、皮膚が見えたらブラシを当てて・・・。
 
 
あ~・・・そうだ。

一番、スリッカー負け
しやすいのは、背中かもしれませんねー。
 

背中って真っすぐですから
かけやすいですものね。
 
 
 
多くの飼い主さんが
背中だけはかけてるっておっしゃいます。
 
 

でも、真っ直ぐだからって
ガリガリなんてやってなかったですか?!
 
背中も
皮膚からブラシを離していく!
が基本ですよ!

背中の皮膚にブラシを当てたら
上に引上げながら、毛をといていきましょー。
 
 

そして、次は
胸を先にかけていきしょう。
 

前足の付け根から、始めますよー。
 
 
首近くなったら
わんこの顎を優しく持って、上を向かせましょう。
 
毛が長い時は
上を向かせている手で、毛も持ち上げます。
 
 
そのまま
首周りをかけたり
耳の付け根は、もつれたり
毛玉になりやすいので、しっかりと。
 

では、ここからが
なかなか難しい『わんこが嫌がるポイント』に入っていきますよー。
 

残っているのは
以下の7か所になります。
・顔
・耳
・足
・お尻
・お腹(わきの下を含む)
・尻尾
※押さえ方やブラシの向きで目を傷つける可能性があるので、お顔はコームのみでも良いです。
 

どこが一番
嫌がるかは、その子によって違います。
 

それを最初に、知っておきたいので
愛犬のこれらの場所を触ってみましょう!
 
 

そうです!
触られて一番、嫌がる場所。
 
 
どこでしたか?
 

あ、そうそう!
 
 
わんこって
お気に入りの場所ってあるんですよ。

え~っとね。
わんこって・・・って、突入したいとこですが
今回は、ブラッシング講座!!!(笑)
 
それはまたの機会に
ゆっくりお話させていただこうっと♪

あれ、えっと。。。
 
あっ!嫌がるところは、わかりましたか?(汗)

わかったら
その場所は、最後にしましょう。
 
 

はい!ここ重要!!!

 
 
 
一番は、わんこの
もうイヤ~っ!!!」が
マックスにならないようにすることです(笑)
 
 
だから一番嫌いな場所が、お耳だとしたら
耳をちょっとかけたら、お尻にいってみたり
胸をかけてる最中に、少しお耳なんてことでもいいんです!
 
我慢している気持ちが
マックスでもう耐えられない!!!
って気持ちまで持っていってしまうと
わんこが次にはブラシが嫌だった記憶になってしまいます。
 
 
 
だから、なるべく嫌いな部分は
サッと終わらせてあげることが一番なんです。
 
 
それと 一度に
ぜ~んぶは出来なくてもいいんです!!!
 
 
もちろん
全部できるのはスゴイですよ!
 
 
 
でも
ブラシをイヤなものにしてしまうぐらいなら
今日は、背中と尻尾だけ」でも、いいんです!
 
 
 
そして
明日、お腹をやってみよう」で、いい~んですっ!!
 

気負わず
取り組んでみましょうね♪
 

 

今回は、思いの外

長くなってしまったので

次回、ブラシ編・2としてお話したいと思います!

 

次はコームを使いますよ♪

 

前の記事を読む前に

読み終えちゃったよという方は

以下から、どうぞ♪

 

犬のお手入れって、どうすればいいの?~飼い主さんができることでいいのよ編~ - トリマーのお役立ちするかもしれないブログ (hatenablog.com)