トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

トリマーと動物看護師の経験から役に立つ情報をお届けしています!

知らない方が良い真実


わんこたちの健康を

守ってくれる!

 

または、病気のわんこを

治して元気にしてくれる

と言えば、獣医さんですよね。

 

でも、獣医さんも

人なんです。

 

わかってはいるけれど

なんとも言えない気持ちになった話を

今日は、愚痴気味に

お話したいと思います。

 

 

内容が重いので

見たくない方は

楽しいお話に飛びましょう。

 

こんなお話や

 

テイルの独断と偏見いっぱいな犬種図鑑~ラブラドールレトリバー~ - トリマーのお役立ちするかもしれないブログ (hatenablog.com)

 

こんなことも

書いてます♪

 

ちょっと一息、テイルの話~トリマーの専門学校時代の話~ - トリマーのお役立ちするかもしれないブログ (hatenablog.com)

 

 

宜しかったら

ご一読くださいね♪

 

伝え方の重要性



こういったブログを

始めさせていただいたのには

文章が好きという前提があります。

 

お話をすること

というか

言葉の選択も好きです。

 

その中でも、伝え方って

最重要だと思うのです。

 

 

そんな意味で言ったわけじゃなかった

 

ということが起こるのは

あるあるなのだと

思うのですが

職種によって

 

その人の人生を

左右してしまうような

重大な場合もあると思うのです。

 

 

ペットという

言い方が嫌いなのですが

飼っているわんこやにゃんこ

インコちゃんやカメちゃんなど

いまは、たくさんの種類の生き物を

ペットとして飼っていらっしゃいますよね。

 

 

その存在は

家族です。

 

 

だから、生き死にを扱う

獣医さんたちの多くは

伝え方をすごく気を付けて

いらっしゃると思います。

 

ただ、先日

久しぶりにお会いした

飼い主さんから

衝撃のお話を聞いたんです。

 

 

愛犬が亡くなった

というのは

他の飼い主さんから

お聞きして知っていたのですが

その後、お会いするのは

初めてだったんですね。

 

 

お預かりしたことは

ありませんでしたが

とても元気な男の子でした。

 

 

できものがあって

手術をしたらしいんです。

 

 

退院した後、あんなに

食いしん坊だったのに

ご飯を食べなくなってしまい

何度か手術をした病院で

診てもらったのですが

良くならなかったんだそうです。

 

悩んだ飼い主さんは

お散歩友達に相談をして

セカンドオピニオン

とあるAという動物病院を紹介され

連れて行ったらしいのです。

 

 

診察の結果、できものの手術をした時に

臓器に傷がついてしまい

治らないと診断が。。。

 

 

痛みもひどく

その後は、断言されませんでしたが

安楽死になったようです。

 

 

どうして傷がついたのかは

手術した獣医さんしか

わかりません。

 

 

そうするしか

なかったのかも

しれません。

 

 

そこは、獣医でもない

私が何か言える

話ではないです。

 

 

でも、私が何より

ショックを受けているのは

その飼い主さん一家の

その後のことです。

 

 

「あの病院に連れて行ったばかりに、痛い思いを散々させて、挙句に死なしてしまった」

 

 

と後悔し、憔悴して

いらっしゃいました。

 

そして、ご家族は

毎日のように

愛犬のお墓に行って

謝っているというのです。

 

安楽死というのは

私も経験があるので

わかるのですが

何年経っても、何十年経っても

それで良かったのか

思い出しては

苦悩する最期です。

 

 

その上、それが

 

「自分の判断ミスから始まった」

 

と思ったら

どれだけの後悔が

襲ってくるでしょうか。

 

 

そして、何より

私がショックを受けているのは

セカンドオピニオンに行った先の

A動物病院の獣医さんが

その見解を洗いざらい

話したことなのです。

 

しかも、そのできものは

取る必要がなかったとまで

断言しているんです。

 

何かの資料の写真を見せ

こういったものは

切除する必要がある,が

このようなものは

その必要はないと。

 

つまりは、この症例は

要らない手術をした挙げ句に

ミスで起こったことだと

断言したわけですよね。

 

私が言いたいのは

傷がついたことが

事実だとしても

本当のことを全て

飼い主さんに言う必要があったのか?

 

ということです。

 

手の施しようがなく

これから安楽死するという

家族に。

 

それを隠蔽した方が良かった

と言ってるわけではないんです。

 

裁判にして

訴えてやるという

飼い主さんであれば

必要なことだと思います。

 

 

でも、この飼い主さんは

毎日のように

お墓参りに行っているんですよ。

 

愛犬に謝りに。。。

 

こんな、悲しい

こんな、しんどい思いを

する必要があったのかな?と

涙してしまいます。

 

私の知っている限りでは

 

「訴えてやりたい!」

 

という感じの

強い印象は

全くありません。

 

でも、もしかしたら

すごい剣幕、気迫で

真実を聞いてきたかもしれない。

 

それで、お話したのなら

仕方のないこと

かもしれない。

 

ただ、セカンドオピニオン

行った先の獣医さんのことは

他の飼い主さんから聞いていて

知っていました。

 

真面目で

とても真剣に

診察してくれる

評判も良い方です。

 

ただ積極的な治療を

望んでいない飼い主さんには

寄り添ってくれない

ということは

お聞きしていました。

 

 

積極的な治療を

望んでいない

というのは

以前、私の飼っていた

おばばにゃんこの闘病でも

お話したように

なるべく、自然のままに

任せるということです。

 

まだ読んでいないよ

という方は、こちらから読めます↓

 

愛犬・愛猫を看取るということ - トリマーのお役立ちするかもしれないブログ (hatenablog.com)

 

 

 

すごく難しい話では

あるのですが

病院が極端に嫌いだったり

病院に行っただけで

寿命が縮みそうな高齢のわんこだとか

 

いろいろな考えがあっての

最期の看取りがあって良いと

私は思っているのですが

 

A動物病院の獣医さんは

やるべきことはやるべきだ

という考え方だったようです。

 

だから、積極的な治療をしない

という考えの飼い主さんだと

明らかに不機嫌になり

相談にもならず

転院したという飼い主さんも

います。

 

 

積極的な治療だけではなく

いろいろ方法は

あると思うのですが。。。

 

 

白黒、はっきりしている

というか、

悪いものは悪いと言う

そういう方なのかな

ということは

想像ができるな

と思ったんです。

 

 

亡くなったわんこを

手術した獣医さんは

飼ってから、ずっと

お世話になってきた

病院だったそうです。

 

 

だから、飼い主さんは

もちろん信頼をしていたのだと

思います。

 

 

病気知らずの

元気なコでしたから

初めての病気らしい病気でした。

 

その飼い主さん、

先代のわんこの時の話なのですが

他の動物病院でも、

獣医さんの言葉で

傷ついた過去があり

手術した今回の病院に

転院したという経緯があるんです。

 

その話も、その獣医さん

なんだかな~と

思う話ではあります。

 

 

そのことがあり、飼い主さんは

新しく家族を迎えたので

違う動物病院にと

通い出した動物病院だったのですが

昔から、あまり良い評判が

なかったようです。

 

だから、飼い主さん同士のコミュニティでは

やはり、転院を勧められたようですが

特に悪い印象もなかったからと

頼りにしていたんです。

 

でも、家族は

悪くないじゃないですか。

 

誰も、家族は悪くない。

 

私はそう思います。

 

ただ、飼い主に悪いと思わせてしまった

セカンドオピニオンに行った先の

A動物病院の獣医さんには

責任があると思うのです。

 

 

この飼い主さんは

ただただ、自分たちを

責めているんです。

 

 

もし、その説明で

セカンドオピニオンの獣医さんが

違った伝え方をしていたら?

 

その後の飼い主さんたち家族の

人生は、違ったんじゃないかと

私は、どうしても

思ってしまうのです。

 

飼い主さんによると

手術した獣医さんは

 

「癒着があって取るのが大変だった」

 

という説明をした

とのことですから

 

「難しい手術だったんだと思う」

 

という説明だったとしたら?

 

「見た目では、わからないけれど

取った方が良い、できものだったのかもしれない」

 

という説明をして

 

「懸命に手を尽くしていただいたけれど、ダメだった」

 

という解釈に

なっていたかもしれない。

 

そう思うと

いたたまれない気持ちに

なってしまうのです。

 

おしまいに



私の個人的な考えではあるのですが

飼い主さんが、信用していて

通っていて、最期の時に

 

「この先生に看取ってもらって良かった」

 

と思えるのであれば

 

「評判が悪いよ」

 

などと、周りから何を言われても

その病院で良いと思うのです。

 

だから、極論

かもしれませんが

今回、同じように

愛犬が亡くなったとしても

A動物病院をセカンドオピニオン

選ばなかったら

 

もしくは、そのまま

かかりつけ医の元で

一生を終えていたら

 

ここまで飼い主さんは

苦しまなくて

済んだんじゃないか

とさえ、思ってしまいます。

 

 

亡くなったわんこも

愛犬を亡くした飼い主さんも

幸せな最期を迎えて欲しい。

 

そういう寄り添いの気持ちが

セカンドオピニオンした獣医さんには

足りなかったんじゃないかなと

私は思うのです。

 

実際、内容は違いますが

 

「それを飼い主さんに伝えるか、どうするか」

 

という話を

獣医さん同士で相談されていたのを

私は見てきたので

とてもショックな出来事でした。

 

この世には

知らない方が良い事実

というのも

あるのではないかと思うのです。

 

飼い主という人、

その相手を思うからこその嘘。

 

それは付いても良い

優しい嘘だと

私は思います。

 

飼い主さんご一家が

心穏やかに過ごせますよう

また、わんこのご冥福を

お祈りいたします。