トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

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愛犬はシャンプーが大嫌い!暴れるけど、黙っていた方がいい?そう思うのは大きな間違いです!

コーギー

 

皆さま、こんにちは!

飼い主さんの不安を解消し隊!隊長のテイルです!

 

 

前回、臆病なわんこの場合

トリミングやグルーミングの際には

お預かりの前にお時間を取って、飼い主さんとトリマーさんで

お話をする時間をもうけるといい、というお話をさせていただきました。

 

 

そこで、少し補足があったので

追記させていただきますね。

 

 

週末や混雑時期は

トリミングの予約が

いっぱい入っていることも

多々、あります。

 

 

ですから

そういった場合は

トリマーも一日、手一杯です(汗)

 

 

そんな状況ですと

十分な時間も取れません

たくさんのわんこがいる状況だと

怖がりなわんこにとっては、負担が増えるんですよね。

 

 

「わんわん」と他の犬が

吠えまくっていたりすると

怖がりなわんこは、それだけでも

ガタガタ震えてますから(汗)

 

 

なので

それぞれに、事情はあると思いますが

できる限り、混雑時期を外して

トリミングを頼むことをオススメします。

 

 

そして、できれば

週末は避けて、平日に

トリミングを頼むようにすることです。

 

平日のお仕事が多いでしょうから

なかなか難しいことではあるんですけど、

でもこれは、ずっとではなくていいんです。

 

慣れてくるまでの間だけでも

そういった気遣いをしてあげると

たまたま混雑時期に当たってしまったとしても

いつも行っている場所で、いつものトリマーさん

ということが、怖がりわんこも負担も少なくなるというわけです。

 

 

また、どうしても土曜や日曜

祝日にしか、行けないという場合ですが

少し、混雑を避けていただくといいかなと思います。

 

一般的に、お給料日の月末の25日以降にある

土曜と日曜、または祝日は

やはり混雑します。

 

 

また、季節的にあたたかくなってくると

カットが、必要な犬種のわんこたちで

混雑しますよ。

 

それに、あたたかくなると

わんこのニオイが気になると言って

グルーミングの必要なわんこたちも

いらっしゃいます。

 

あたたかくなる少し前、

先取りの気分ぐらいで

いらっしゃると、ちょうど良いかもしれません。

 

また、雨降り続きで

お天気が良くなると

ご連絡が、急に増えることもあります。

 

 

これらの時期を

ちょっと外していただくと

比較的、お時間にも余裕が持てることがあるんです。

 

 

 

ぜひ、参考にしてくださいね。

 

 

それで、怖がりなゆえに 

トリミングやグルーミングが

嫌いになってしまったわんこって

どうしてもいるのですよね。

 

 

トリマーとしては

とても悲しいこと

なんですけど・・・(泣)

 

 

今回は、トリミングやグルーミングの際に

愛犬が暴れる、 また咬んでしまうことがある場合のことについて

お話させていただきたいと思います。

 

 

では以前、お預かりしたわんこのお話をもとに

ご説明して参りましょう。

 

 

柴犬のねねちゃん(仮名)のケース

 

シャワーする柴

(写真はイメージです)

 

以前、グルーミングを頼まれた

柴犬のわんこ、ねねちゃん(仮名)のお話です。

 

 

初めて、扱わせていただくわんこなので

初日は、いろいろとお聞きするのが

わたしのやり方です。

 

 

食事の内容や

アレルギーの有無。

 

ワクチンの確認や

散歩の頻度など、様々な

情報をいただきます。

 

 

そして、その時に

嫌いな項目もお聞きします

 

 

嫌いな項目と言うのは

今までショップなどに頼んでいて

 

爪切りが嫌いですね

 

などと言われたことが

あるか、どうかなどです。

 

 

そして、自宅でシャンプーは行うか

また、その時の様子なども。

 

 

そういったお話をしながら

その子が、どういう性格なのかを

見ていきます。

 

 

ところが

ねねちゃんのお母さん。

 

とにかく

早く帰りたい様子。

 

「もう、いいですか?」

 

お話の途中で

そうおっしゃるぐらいに。

 

 

そして、嫌いな項目になると

 

 

前は、よく頼んでいたんですけどね

 

というだけに

留まりました。

 

 

実は日本犬、 または

柴犬のグルーミングを頼まれると

わたしは、とにかく警戒します。

 

その理由は、後ほど言うとして

 

 

「う~ん・・・ちょっと怪しいけど、

よく頼んでいたなら、まぁ大丈夫、かな・・・?」

 

 

そう思いつつ

グルーミングスタート。

 

 

爪切りも

ブラッシングもいい子。

 

 

そこで、

シャンプー台の中に

ねねちゃんを投入。

 

 

すると

 

 

キャイ~ン!キャイ~ン!キャンキャン!!!

 

 

 

まだシャワーを

出しただけなんですけど・・・(泣)

 

 

そこからは、あらゆる状態からでも

逃げようとする、ねねちゃんと

それを必死に止めながら、お湯をかける

わたしとの攻防戦となりました(汗)

 

 

もう・・・バトルですよ(笑)

 

 

そして、耳をつんざくような

 

いや~っ!助けて~っ!!!

 

と、言っているかのような絶叫(汗)

 

 

わたし、虐待していると思われたら

すごく心外なんですけど~・・・(泣)

 

 

片腕に、ずっと前足が乗ったまま

それを押さえて、支えてのシャンプー・・・(チ~ン)

 

 

おまけに 、シャンプーが

足りないという惨事が・・・(泣)

 

 

仕方なく大きな業務用のボトルを

ガッツリ抱えて、そのまま使用・・・(汗)

 

 

左手でねねちゃんを抱え、

右手で業務用ボトルを持つという荒業を

なんとか、こなしました!

(二の腕が立派になるわけです 泣)

 

 

 

そして、顔にお湯がかかると

もう少しで、咬みそうな勢いです。

 

 

ここで顔に水がかかるのが

許せないわんこのピンポイントアドバイス

(あれ?これ、何かで書いたかもしれませんが・・・)

 

 

そういったわんこの

シャンプー時に使うと便利なのは

台所用のスポンジ!!!!!

 

 

濡らしてフキフキしたり

頭の上でギューッと握って

お顔を流すことができるのです♪

 

 

それで!!!

 

スポンジを使って流そうとしたら

スポンジを置いてある場所が遠い・・・(泣)

 

 

これでもかと体を伸ばして

なんとか、スポンジゲット!

 (ルフィーの腕が欲しくなりました 笑)

 

 

お互いにグッタリで

シャンプー終了。

 

 

頭から足先まで

わたしもビッチャビッチャでした(泣)

 

 

ブローはいい子だったので

助かりましたが、シャンプー嫌いなわんこは

ブローも、嫌いな場合があるんですよね。

 

 

その場合は、水が嫌いなんじゃなくて

音が嫌いなわんこが、多いみたいです。

 

 

または、ホースから出てくる

得体の知れないものが、嫌いみたい(笑)

 

 

さて、このねねちゃん。

 

なんとか、かんとか洗いました

 

そう、お迎えの時に

お伝えしました。

 

 

そうですか~

 

とお母さん。

 

 

知っていらっしゃったご様子・・・。

 

 

そして、帰りのお迎えになって

お母さんの様子が、一変しました。

 

 

ニコニコと

いろいろと話してくださるんです。

 

 

もし先に、水が嫌いと言ったら

断られると思ったのかもしれません。

 

 

それと、もしかしたら

前のショップで、トリマーさんを

咬んでしまったかもしれません。

 

 

それから、頼めなくなって

うちにいらしたのかも。

 

 

そういった理由は、あったにせよ

事前に、きちん伝えてもらっていると

万全の体制で、臨むことができるのに・・・

と残念に思った、出来事でした。

 

 

事前に準備ができるとより安全に行えます

 

おとなしそうな柴犬

(写真はイメージです)

 

 

わんこの中でも

水が嫌いなわんこの種類があります。

 

これは本来の

その犬種の特徴でもあるので

致し方ない部分でもあるのですが・・・

 

さて、皆さま その犬種は何だと思いますか?

(先に【テイルの独断と偏見いっぱいな犬種図鑑~日本犬編~】を

ご覧になっている方はご存知かと思いますが、おさらいに読んでください)

 

正解は 柴犬です

 

もっと言うと

日本犬は基本的に嫌いでしょうね。

 

 

そもそも、日本犬は

飼い主以外に触られることも

好きではないからです。

 

 

そして、日本犬は

元々が、狩猟犬です。

 

 

熊などを狩る時に

マタギ犬としての

お仕事を担ってきた

わんこたちです。

 

 

だから、とっても

勇敢なわんこなんですよね。

 

 

その勇ましい様を

競うい合うのが

日本犬のドッグショーです。

 

 

本物の熊を檻に入れて

そこに背中の毛を立てて向かっていく

犬の様子を競い合って、一番を決める

というものになります。

 

 

そして、そのショーに出るわんこたちは

シャンプーしません。

 

なので

元々シャンプーしないわんこたちだった

ということなんです。

 

 

だから、基本的には

シャンプーが嫌いなんですよ。

 

 

それに飼い主以外には

懐かないのが

日本犬です。

 

 

最近は家庭犬、愛玩犬としての

改良が行われていて、フレンドリーな

日本犬も増えていますね。

 

 

フレンドリーな柴犬は

キュン死レベルの可愛さなので

ぜひ、増えて欲しいです(笑)

 

 

それはさておき、

愛犬が暴れることや

咬むことを飼い主さんが把握している場合

確かに、言いにくいとは思うんですけれど、

トリマーが知っていることで、そのわんこに必要な

準備ができるのです。

 

 

そして、よりスムーズに

無駄な時間をかけることなく、できるので

わんこの負担も少なくなるんです。

 

 

例えば、シャンプーがなくなったのは

わたしの用意不足ですが(汗)、あらかじ

スポンジは用意しておけます。

 

 

そして、この時は

わたし一人でした。

 

 

もし、事前にわかっていれば

トリマーの人数を確保しておくこともできます

(送迎などで、トリマーが一人になる店もあるんですよ)

 

そして、もし咬まれたら

手をたくさん使う仕事なので

支障が出ます。

 

時には、お休みしなければ

ならないようなこともあります。

 

だから、それらのことを事前に知っていたら

最初から口輪と使うとか、こちらも

防御することができるのです

 

 

だから、事前に伝えないで

わんこもトリマーも、大変な思いをするよりも

最初から、伝えてもらっておいた方が

絶対に、安全にトリミングやグルーミングを

行えるんですよ。

 

 

それに、わんこに

グルーミングやトリミングをするにあたって

必ず、しつけていかなければならないのですが

それらを覚えてもらうのには、どうしていったらいいのか

個々によってやり方は違ってきます。

 

 

例えば、ねねちゃんのように

お水の嫌いなわんこに、教えて行く場合、

自宅で、シャンプーを行っていただいた方が

わんこが覚えがいいのか。

 

 

またはそれとも、シャンプーに関しては

トリマーに託してしまった方が

良い場合もあります。

 

 

飼い主さんと、トリマーでは

やり方が違いますからね。

 

 

以前、【犬のお手入れって、どうすればいいの?

飼い主さんができることでいいのよ編】で、ご紹介したのですが、

ブラッシングが、大っ嫌いだったポメちゃんのお話。

 

このコは、飼い主さんが

ブラッシングすると、余計に

やらせなくなってしまいました(汗)

 

 

飼い主さんが、手を加えることで

明らかに、悪化してしまったんです。

 

こういった場合には

トリマーによる、定期的なグルーミングで

克服してくれた良い例だと思います。

 

 

嫌いな項目のあるコって

トリマーも飼い主さんも、気持ち的に

大変ですよね。

 

 

 

でも、嫌いな項目があるコが

ちゃんと我慢してくれた時って

通じた~!!!!っていうか、

飼い主さんもトリマーも、喜びもひとしおなんですよ!

 

 

 

わたしは

 

「トリマーやってきて良かった!」

 

って思う瞬間です❤

 

 

 

だから、グルーミングの項目で

苦手のあるわんこは、飼い主さんとトリマーが協力して

グルーミングをどう克服させていくか、一緒に考えていくことが一番だ

と思うんですよ。

 

 

 

 

皆さまの不安を解消する

お手伝いになれば嬉しいです♪