トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

トリマーと動物看護師の経験から役に立つ情報をお届けしています!

誤飲を防ぐためにしておくと良いしつけ



元気な我がコを見ている時が、

飼い主の一番の幸せですよね♪

 

ですが、元気で健康なわんこほど

気を付けて欲しい事故

というのがあります。

 

 

それは『誤飲』です。

 

 

 

愛犬の不幸な事故は

防ぐことができるのなら

起きないようにしたいですよね。

 

 

では、日頃から

どういったことに

気を付けていけば良いのか

 

また、それを

防げるしつけについても

知りたいですよね。

 

 

わんこやにゃんこの

病気についても

これからお話していこうと

思っていたのですが

今回は、その前に

よくある怖い事故

誤飲について

お話していきましょう。

 

わんこがイタズラできないようにする工夫と確認 



 

食いしん坊のわんこが

多くやってしまう事故が

誤飲です。

 

本能的に、食欲が

とても強い子もいますし

避妊や去勢をしてから

食欲に向いてしまった

ということもあります。

 

その誤飲の事故は

パターンとして

2つにわけられます。

 

 

1・消化できない物、または消化しにくい物を飲み込んでしまった

 

2・大きな物(食べ物を含む)を飲み込もうとして、窒息してしまった

 

 

1の場合、

便として排出してくれれば

一番いいのですが

 

何度も吐く、または

何度も、吐こうとするようであれば

詰まってしまっていることがあります。

 

それに何か元気がなくなって

食欲もなく、病院を訪れてみて

誤飲していたということもあります。

 

そして、2の場合。

 

これは即、死に直結する

とても怖い状態です。

 

これについては

後ほど、詳しくお話していきますね。

 

 

 でも、どちらにしても

誤飲しそうな物を

わんこがイタズラできない場所に

置いておけば防げる事故です。

 

やってしまいがちなのが

蓋のないゴミ箱に

食べ物のニオイのついたビニール系の物や

ケン●ッキーフ●イドチキンの骨などを入れておく。

↑美味しいけど、ニオイも強烈ですね。

 

また、ゴミの回収袋など

簡単に破ってしまえるビニール袋などに

食べ物のニオイがする物を入れておく。

 

そして、それを

わんこの口の届く場所に置いておく

ということです。

 

 

誤飲は

わんこの口が届く場所に

置いておかなければ

起きることはない事故ですからね。

 

 

さて、その場合ですが

まず、ニオイが漏れないように

しっかり、ゴミ袋を結んでおくこと。

 

 

でも、それだけでは

嗅覚の鋭いわんこは

ニオイを嗅ぎつけてしまうことがあります。

 

 

だから更に、蓋をしておく

またはわんこが入れない場所に置くなど

「これでもか!」

というぐらいの

対策をしておきましょう。

 

 

わんこはニオイを嗅ぎつけて

イタズラを始めることが

多いですからね。

 

 

特に、小さいお子さんがいる場合は

お菓子の包み紙などが、

部屋のゴミ箱に、そのまま入っていて

事故になるケースがあります。

 

 

なかには、梅干しの種を

飲み込んでしまって、詰まり

嘔吐を繰り返して

来院したわんこもいましたよ。

 

 

また、気を付けて欲しいのが

興奮症のわんこです。

 

おもちゃなどで、遊んでいて

破片などを飲み込んでしまう

事故も多いです。

 

 

おもちゃは、ボールなど

空気が抜けて、大きさが変わる物は

特に、注意が必要です。

 

 

また、大きいから

飲み込めはしないだろうと

安心していたら

 

『デンタルコットン』を

1本、そのまま飲み込んだ

ツワモノもいます(汗)

 

 

食いしん坊だったり

興奮症のわんこは、飼い主が

思わぬものを飲み込んでしまうこと

あるんです。

 

 

だから、そういったわんこの場合 

おもちゃは飼い主さんが

見ている時に与える

ということが必要です。

 

 

 

今までのお話で

 

「あれ、そんなこと?」

 

そう思われた飼い主さんも

多いかもしれませんね!

 

 

以上のような注意点は

多くの飼い主さんが

割と知っていらっしゃる

内容かもしれません。

 

 

ですが、思わぬところに

危険があるものです。

 

 

このお話を読んでいただいた後に

今一度、心に刻んで

確認しておいてくださいね。

 

 

 

それが、大事なあなたの愛犬を

守ることになるのですから。

 

 

 

 

窒息の事故を防ぐために

 

では、今度は先ほどお話した

2・大きな食べ物などが詰まって窒息する

ということが、起きやすい状況を

お話させていただきますね。

 

  

わんこって

果物好きな子が

多いですよね。

 

リンゴとか梨とか。

 

シャクシャクと、音を立てて

美味しそうに、食べるわんこも

多いですね。

 

 

キッチンで、ママさんが果物を切っている時

下で、わんこが待っているってこと

ありませんか?

 

 

果物って、丸みがある物が多くて

転がって、落としてしまうことが

あるんですよね。

 

 

わんこが、それを

ただ拾って、食べるだけならいいですが

その大きさが、危険なことがあるんです。

 

 

小型犬なら四分の一

いや八分の一でも

窒息する危険性があるんです!

 

 

それで、実際

残念ながら、窒息して

亡くなってしまった

悲しい事故もあります。

 

 

また、例えば

アキレスなどのカミカミが

長くできるおやつも危険です。

 

危険なのは

噛んでいると、少しずつ

小さくなっていくものです。

 

長さとしては、大きいけれど

縦は細いものが多いので

そのまま、飲み込んでしまいそうな

状態になるんです。

 

 

実は、これ

うちの先代のわんこが

やったんですよー・・・(汗)

 

 

家族が、アキレスのおやつを与えて

しばらくして、見たら

アキレスが、小さくなってて

ほとんど、口の中に入ってしまっていたらしいです。

 

 

もう間もなく

飲み込むところだったんでしょうね(汗)

 

 

そこで、一番の大好物の

おやつを見せて、アキレスを

出させることに、成功しました。

 

 

ここで、やってはいけないのが

 

 

「だめ!!!!」

 

 

と声をあげてしまうこと。

 

 

これに、わんこは反応して

取られる前に、飲み込もう

してしまうのです。

 

 

果物を飲み込もうとして

窒息してしまったわんこの飼い主さんも

やはり慌てて「だめ!」と

言ってしまったのだそうです・・・。

 

 

そこで、なのですが

できる対策として

行っていただきたいのが

前に、お話した

優等生の飼い主さんが

行っている、しつけなんです。

 

 

 

 

その方法ですが

 わんことおもちゃを 投げて持ってくる

という遊びをします。

 

持ってきたら

 

「出せ」

 

もしくは

 

「はなせ」

 

と言って、おもちゃを

わんこが放すまで待ちます。

 

 

おもちゃを放したら

たくさんほめてあげてから

また、投げて遊んであげましょう。

 

この時、 飼い主さんが引っ張ったりせず

わんこが、自分でおもちゃを放すまで

待ってくださいね!

 

大事なのは、これなんです!!!

 

わんこが自分から

おもちゃを放すという工程が

大事なんです!

 

 

これに慣れたら

大きいおやつを与えて

手を出して

 

また

 

「出せ」

 

または

 

「放せ」

 

と言います。

 

 

わんこが自分で放したら

たくさんほめることを

忘れずに行ってくださいね!

 

 

これを何度も繰り返し行うことで

例えば、危険な物をくわえていたとしても

飼い主さんの言葉ひとつで

わんこを守ることができるのです。

 

 

優等生の飼い主さんは

このしつけが

完璧でした!

 

 

ちなみに

ドライフードでも

できるそうです!

 

 

だから、優等生飼い主さんは

食べてはいけない物や危険なものを

愛犬がくわえていたとしても

余裕があります。

 

慌てることなく

 

「来い」

 

と声をかけて

 

「出せ」

 

と言って

わんこが素直に放すと

 

「おりこうさんだね~!」

 

と言って、わんこから

危険を取り去ることができるのです。

 

 

わんこも

ほめられて、大喜び

 

 

ただ、わんこの性格によっては

このしつけは、正直難しいんです。

 

 

食べ物に対して

とても執着のある場合、

なかなか難しいんですよね。

 

みんなができるとは

限らない・・・

 

でも、ぜひ

覚えておいてほしいのは

 

もし、万が一

そういった場面になってしまった場合

 

 

「ダメ!」

 

という声をかけないこと。

 

そして、無理に取り返そうとせず

他の何か、大好物の美味しいもので

気を引いて、そっと取り返すということ。

 

 

でも、何度も言いますが

その前に、危険な状態にならないように

飼い主さんが、気をつけておくというのが

一番大事だと思いますよ。

 

 

おしまいに 



 

わんこが、消化できない物を

飲み込んでしまった場合は

内視鏡を使って取るか、

開腹手術をして取るということが

必要になることもあります。

 

お腹を開けるというのは

わんこには、とても大きな

負担になることは、言うまでもないですね。

 

 

それに、飼い主さんへの負担は

心の負担だけではなく、経済的にも

大きな負担になります。

 

 

また、窒息の危険

ほんの一瞬の出来事で

愛犬を死に至らしめてしまうものです。

 

 

小さなお子さんがいる場合、

キッチンには、出入りできないように

簡単な扉をされていることがありますよね。

 

 

あれは、わんこにも

とても有効です。

 

 

わんこ用のゲートなども

いろいろ販売されていますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチンは、他に

熱い物や刃物も使いますから

そういった危険からも守ることができるので

普段からわんこは、キッチン出入り禁止

しておくと、とても安心です。

 

 

ちなみに

先ほどの、優等生飼い主さんは

 

 

「ここから入ってはいけない」

 

と、キッチンは入らないように

しつけで教えてあるんですって。

 

「キッチンの入り口に、見えない線があるみたいよ」

 

と笑っていらっしゃいました。

 

ほんと、スゴイですよね~☆

 

 

今回は、わんこの誤飲を予防するために

行っておくべき内容について

お話させていただきました。

 

 

皆さまと愛犬が

健やかな一生を過ごす

お手伝いになったら、嬉しいです♪