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犬のワクチンの必要性~半端ない!犬パルボウイルス感染症~

注射

 

飼い主の皆さま、こんにちは!

皆さまの疑問を解消!テイルです!

 

新型コロナウイルス

大変なことになってしまっていますね・・・

 

 

それに、わんことにゃんこから

陽性反応が出た、というネットニュースに

すごくビックリしました。

 

わたしが読ませていただいた中では

トラさんも感染が確認されて

重症ではないものの、症状が出ているとのこと。

 

猫科の生き物は、感染し

発症するってことなのでしょうか・・・?

 

本当に

したたかなウイルスですね~"(-""-)"

 

うちには、ヨタヨタしている

おばばにゃんこがいて

余生を懸命に生きています。

 

保護してから数年。

 

大変な思いをしたであろうから

余計に、猫生を全うさせてあげたい。

 

だから、もし感染してしまったら

と思うと怖い!!

 

でも!

 

とにかく

私たち飼い主から感染するわけですから

私たち人間が広めないことですよね!

 

手洗い、うがい、そしてネコスイで

免疫を高めて参りましょう!(笑)

 

 

 

ところで、皆さま

ウイルスという言葉を

こんなに毎日のように話題に上ったことって

なかったのではないでしょうか。

 

感心が向いているとことで

以前、猫パルボについて

お話させていただいたので

今回は、犬のパルボウイルスについて

お話をさせていただこうと思います。

 

 

パルボってどんな感染症かって

愛犬の皆さまなら、ご存知かもしれませんが

その感染症の恐ろしさを

実際に、見たことや聞いたことって

ありますか?

 

 

 

たぶん、

 

「下痢が続く」

「食欲がなくなる」

「咳をする」

 

そういたことは

ご存知かと思うのです。

 

 

でも、わたしが

お聞きしたいのは

そういった症状ではなくて。

 

 

感染したわんこが

どんな風だったかを。

 

 

それは、わたしの

忘れられない体験になりました。

 

それぐらいに

わんこは、ツラい思いをするのです。

 

 

今回は、そのワクチンの必要性を

皆さまに、感じていただきたいと思って

泣きながら、お伝えしていきたいと思います。

 

 

パルボウイルスの恐ろしさ

ハスキー子犬

(写真はイメージです)

 

 

わたしが勤めていた時に

一番、強烈だった出来事をご紹介します。

 

 

その当時、 犬パルボウイルス感染症という病気が

子犬の中で、流行ってしまっていました。

 

 

このパルボウイルス、

感染力が半端ないんです。

(カッコイイ「半端ない!」なら、いいんですけどね 笑)

 

 

感染したわんこの排泄物に

パルボウイルスがいるのですが

例えば、その場所を消毒しきれなかった場合

パルボウイルスは、そこに潜んで生きています。

 

 

そして乾いて、浮き上がり

フワフワと空気中に舞って

呼吸しているわんこの体の中に入ります

 

 

通常、こういったウイルスは

体外に排出されたり、乾燥したりすることで

生きていられないものが、多いのです。

 

 

また、生きていたとしても

短い時間であることが、多いのです。

 

 

でも、パルボウイルスは

そんなことには負けません。

 

 

怖いのが

服や靴などにパルボウイルスが付いた状態であれば

運ばれてしまうということ。

 

 

そして、健康なわんこに

感染させてしまう危険性があるんです。

 

 

これは、わたしたちが外に出て

どこかでパルボウイルスを付けて

気が付かないうちに、 持ち帰ってしまう

という危険性があると言えます。

 

 

それは、不特定多数の人やわんこが

行きかう公園でも、可能性があるということです。

 

 

公園に行ったら

例え、遊具に触らなくても

ベンチに座らなくても

必ず、 歩いて通りますよね?

 

 

その時、靴の底についた生きたウイルスを

持ち帰ってしまうかもしれないんですよ。

 

だから、万が一

 

「うちのコは、外に出ない」

 

 

そういう環境のわんこだとしても

かかる可能性があるということなんです!

 

 

そして、パルボウイルスは

アルコールなんかでは、死にません。

 

 

高濃度の次亜塩素酸か、

ホルムアルデヒドなどでないと、

パルボウイルスは、死んでくれないんです。

 

 

簡単にいうと、石鹸程度では

へこたれないんですね。

 

 

また、その治療も

対処療法のみです。

 

 

対処療法というのは

脱水が起こっていれば

点滴をする、などの治療です。

 

 

直接、効くお薬はありません。

 

 

だから、 そうやって獣医さんが

適切に治療してくれたら

あとは、その子の体力や抵抗力で、

回復できるかどうかなんです。

 

 

また、パルボウイルスの特徴である症状は

トマトジュースのような真っ赤な血便です。

 

 

通常でも、ヒドイ下痢をすると 

血便が出ることがあります。

 

それでも、やはり

わんこ関係の仕事をしていると

正直、ビビります!(汗)

 

 

でも、

パルボにかかったコの下痢は

ある意味、特別です。

 

だって

本当に、真っ赤ですし

ジュースのように、水下痢なのです。

 

 

繰り返しますが

パルボウイルスの下痢は

トマトジュースのように

本当に、真っ赤な下痢です。

 

 

その下痢を見ただけでも

ツラいのがわかります。

 

 

ある日、 グッタリした様子の

シベリアンハスキーの子犬が運ばれてきました。

 

 

大型犬なので、子犬にしては

他の種類よりは、体の大きい種類のわんこです。

 

 

最初は、身体の置き場がないようで

向きを変えてみたり、頭の置き場を探ったりしていました。

 

 

本格的なトマトジュース下痢が始まると

グッタリして、息も絶え絶えになっていきました。

 

 

その息は

 

「苦しい」

「痛い」

「しんどい」

 

そう訴えています。

 

 

でも、 わたしたちは

応援するしかありません。

 

 

「なんとか、なんとか頑張って」

 

「そしたら、いっぱいお散歩して、美味しい物食べようね」

 

 

獣医さんも、悩み悩み

できることを次々に行っていきます。

 

 

でも、次の日

小さな命は

お空に帰っていきました。

 

 

お掃除の手伝いに

獣医さんと部屋に入ります。

 

 

そのわんこのケージを

開けました。

 

 

わんこは、あまりの苦痛に

ケージに噛みついて、亡くなっていました。

 

 

 

どんなにか

ツラかったのか

ケージの網の部分に、ギッチリと

噛みついたまま、亡くなっていたんです。

 

 

どうか皆さま

想像してください。

 

 

そのツラさを・・・。

 

 

ハスキーは

その咬みついた扉に

そのまま引きずられるように

出てきてしまいました。

 

 

顔には、網目がしっかりと

痕になっていました。

 

 

柔らかな

ベッドの上ではなく。

 

 

飼い主さんの

腕の中でもなく。

 

 

顔に痕が付いて

苦悩の顔をしたまま。

 

 

わたしと獣医さんで

「頑張ったんだね」

「つらかったね」

「もう痛くないね」

 

 

そう言葉をかけながら

カフカのタオルを入れた

段ボールに移してあげました。

 

 

今、思い出しても

号泣してしまうほどに

悲しい出来事でした。

 

 

 ワクチンの必要性

 

虹

 

 

実は先日、初めてのご予約をいただいたわんこが

ワクチンの追加接種を行っていなかったことがわかり

ワクチンを終えてからのトリミングに

変更させていただくことになったんです。

 

 

というのも

お子さんを育てていらっしゃるママさんなのですが

その経験から、勘違いされていたんですよ。

 

 

それで、皆さまの中にも

勘違いされている方がいるかも

注意喚起させていただくことにしました。

 

 

人間の子供のワクチンって

生まれてから、たくさんあるのですが

追加の接種があったとしても、

赤ちゃんの時に終了するワクチンって

結構あるんですよね。

 

 

わんこのワクチンは

毎年、接種するものです!!!

 

 

一年ごとに

追加の接種が

必要なワクチンですよー!

 

 

人間でいうと

インフルエンザのワクチンみたいなものですね。

 

 

この飼い主さんは、

わんこのワクチンも

子犬の時に打てば終わり

と、勘違いされていたらしく

すぐに、動物病院に連れて行かれて

追加接種されました。

 

 

歳のわんこでしたので

感染症にかかる前で

本当に良かった!!!

 

 

一年ぐらいは

感染の危険がありながら

お散歩など、行っていたのですからね。

 

 

先に、お話したように

パルボウイルスは、強烈な感染症です。

 

 

苦しみも

半端ないです。

 

 

そういった

わんこにとって、感染したら

とってもツラい思いをして

死に至る可能性が高いものや

直接の治療法がないもの、そして感染力が高い病気が

ワクチンになっているんです。

 

 

そして、そのワクチンは

絶対に、かからなくするものではありません。

 

 

でも、ワクチンを打っていれば

症状を軽減するというのは

わかっています。

 

 

それに、こんな危険な病気を撲滅するには

ワクチンが有効的なのだということも

心のどこかに置いておいてください。

 

 

だって、わたしたち愛犬家にとって

こんな危険な病気が、なくなってくれたら

こんな嬉しいことないでしょう!?

 

 

もし、接種率100パーセントだったら

パルボウイルスが、いなくなるかもしれないんですよ!

 

 

うちの子は

可愛いのは当たり前ですが

愛犬家の方々は、わんこ全体が

大好きな方が多いでしょ?! 

 

 

不幸な

亡くなり方をさせない。

 

 

それには

ワクチン接種が不可欠なんです!!!

 

 

今回は、ワクチンの必要性を

犬パルボウイルス感染症を取り上げてご説明しました。

 

 

皆さま、ワクチン接種の必要性を

おわかりいただけましたよね。

 

 

愛犬と最期まで幸せに生きる

お手伝いになったら嬉しいです。