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元動物看護士が贈る、意外とあるある外猫エピソード!

3頭外猫

 

一昔前まで、 にゃんこは

お散歩に出て、お外で遊んで

夕方に帰って来る。

 

そんな飼い方をしている方って

多かったですよね。

 

現在も、そういった飼い方をされていて

迷ってしまったにゃんこや、残念ながら

捨てられてしまって、外で暮らすにゃんこがいます。

 

今回は、外で暮らしながら

半野良にゃんことして、生活している

にゃんこのお話をしようかと思います。

 

実は、動物看護士をしていた仲間うちで

意外とあるあるだった外猫エピソードなのです!

 

もし、あなたのお世話しているにゃんこに

こういったことがあったら

お外猫を卒業させてあげる時なのかもしれません。

 

喧嘩していたグレ君とまる君

しま猫

(写真はイメージです)

 

わたしが、以前

働いていた動物病院に来院していた

2頭の男の子にゃんこがいました。

 

 

1頭は、~愛猫を外に連れ出す時、

あなたは愛猫を安全に連れ出せていますか?

知らないと怖いお約束事とは?~

で、ご紹介した『グレ君』(仮名)。

 

 

このグレ君は、

猫同士の喧嘩

怪我をして連れてこられる

常連猫さんでした。

 

 

そして、もう1頭が

まる君』(仮名)。

 

 

この子も

猫同士の喧嘩が絶えず

化膿したりしては、飼い主さんに

連れられる常連猫さん。

 

 

最初に、気が付いたのは

さすがの獣医さんでした。

 

ある日、 思いついたように

獣医さんが言いました。

 

 

だいたい、グレ君が怪我で

来院すると少し日にちを空けて、

まる君が来てない?

 

そう言われて

カルテを確認すると

来院した時期が、ピッタリと合っています。

 

もしや・・・

 

住所を確認すると

2頭のお家は、そう遠くない

近所に、お住まいなのです。

 

毎回、喧嘩をして

怪我をしてくるのは

 

この2頭が喧嘩をしていることに

間違いはなさそうだ』

 

ということになりました。

 

そう言っていた矢先 グレ君が

酷い怪我をして、来院。

 

程度が酷かったので

処置のため、入院することになりました。

 

顔のあちこちに、咬まれた傷があり

処置のために、麻酔をかけて

消毒と縫合をしました。

 

今までは、さほど酷い傷でもなかったので

飼い主さんも「またか」くらいでしたが

さすがにその傷は深かったので

心配だった様子

 

その後、 数日空けて

まる君が来院。

 

グレ君も、

やられぱなしではなかった様子(笑)

まる君も怪我の程度が重く、

同じく処置のために入院。

 

傷の消毒で、傷の穴に

生理食塩水を流すのですが

傷口の穴に、生理食塩水を流すと

別の傷口から、ピューッと出て来るんですよ(汗)

 

つまりは、傷が

貫通しているほど

ひどかったんです(泣)

 

そこで、確信した獣医さんは

どちらの飼い主さんにも、

そのことを報告して

どちらも『室内飼い』することを

提案したのです。

 

 

電話で、連絡を受けた飼い主さんは

同じ動物病院に、喧嘩の相手にゃんこも

かかっていた、ということがわかって

二人とも、そりゃ~ビックリ!!!(笑)

 

 

そして、怪我の程度が

今回は、お互いに酷いこともわかって

 

さすがに、このままでは・・・

 

という結論に

達したわけです。

 

この飼い主さん

二人とも、にゃんこが大好きで

野良猫をお世話しては、

飼い猫が、増えていく という

典型的な猫おばさん。

 

 

それまで、自由にさせてきたにゃんこを

どうやって、室内だけで満足させようかと

頭を悩ませました。

 

まず、いつもならドアの前で

 

開けて~っ

 

と鳴けば、自由に出られたのに

いくら鳴いても、出してもらえないので

ひたすら鳴き続けることに

なってしまいます。

 

そして、飼い主さんは

獣医さんと相談しました。

 

田舎町で、両家とも

広いお庭があったので

リードで繋いで、日光浴

するように獣医さんが

提案したのです。

 

先に、満足したのは

まる君でした。

 

まる君は

とっても甘えっこ。

 

元々、飼われていた猫のようでしたし

 

もしかしたら、その時は室内飼いだったのかも

 

と、飼い主さんはおっしゃっていました。

 

飼い主さんが心配して

様子を見ていてくれることが

嬉しかったのか、決まった時間に

日光浴をして家で過ごすことに

すんなり順応してくれたのです。

 

問題は

グレ君。

 

先にお話したように

脱走の達人(笑)

 

ドアは、工夫を凝らしても

開けて、出て行ってしまう。

 

繋いで日光浴させようとすれば

ちょっと、目を離した隙に

リードを抜いて、脱走を

繰り返してしまいました。

 

でも、飼い主さんは

年齢が上がっていけば

家の周りをまわって帰ってくるようになる

と長年の猫を保護してきた、経験からか

そう、おっしゃってました。

 

こうやって、 グレ君とまる君がお互いが顔を合わせることが なくなって

喧嘩はなくなりました。

 

おしまいに

三毛猫

 

(写真はイメージです)

 

以前、 動物看護士で集まった時に

先ほどのお話をしたところ、

なんと

 

うちも似たような経験ある~!

 

ということに

なったんです(笑)

 

猫の行動範囲は

去勢していないにゃんこが

一番広くて、それでもせいぜい

半径、1キロ程度なんだそうです。

 

だから、ご近所のにゃんこと

喧嘩になっていることが

多いんですね(笑)

 

こういった場合

何度も顔を合わせることで

グレ君やまる君のように

喧嘩が激化してしまうことが

あるようです。

 

また、外にでていると

どうしても交通事故の危険性があります。

 

道路でひかれて亡くなっている

痛ましい姿をご覧になったことは

一度や二度ではないですよね…

 

可愛い我がコを

そんな目に合わせたくは

ないでしょう?

 

最初は、なかなか大変ではありますが

にゃんこも順応して、室内にいると

安心なことがわかり

幸せな猫生を

過ごせるようになるのです。

 

このお話を聞いて

お外にゃんこの飼い主さんが

今一度、室内飼いを考えられてみる

キッカケになってくれるといいな

と思います。

 

今回は、外猫あるあるエピソード

お届けしました!

 

皆さまのにゃんこが

幸せな猫生になりますように♪