トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

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猫を外に連れ出す時、あなたは愛猫を安全に連れ出せていますか?知らないと怖いお約束事とは?

シャム

(写真はイメージです)

 

皆さま、こんにちは!

突然の告白ですが、実はわたし

猫が怖いんですよ(汗)

 

 

大好きなんですよ、ホントに。

 

 

でも、お仕事で出会った

にゃんこ達は、動物病院だったものですから

みんな、殺気だってて(汗)

 

 

動物病院は、にゃんこが

イヤがることをすることが

多いですからねー。

 

 

わたしは以前、咬まれて

その傷が、1年半も痛んだ

経験があります。

 

でも、にゃんこにしたら

仕方がないんですよね。

 

 

だって、にゃんこって

テリトリーと言われる縄張りの中

暮らしている生き物ですから。

 

 

そこから、出ることは

にゃんこにとって

生き死に関わること。

 

 

殺気立つのも

無理もないわけです。

 

 

でも、動物病院を

ほとんどのにゃんこが

嫌いだとわかっていても

どーしても、連れていかなければならない

って場合があるじゃないですか。

 

 

病気、ワクチン、 怪我。

 

 

場合によっては

ペットホテルで、預けることも。

 

 

そして、爪切りやシャンプーを

してもらうことも、ありますよね。

 

 

そんな時に、 飼い主さんにして欲しい

約束事があるんです。

 

 

動物病院側でも

注意喚起はしているのだけど

なかなか、浸透していないように思えるので

あえて、お話させてもらうことにしました。

 

 

今回は、にゃんこを外に連れ出す時の

重要な注意点です!

 

 

モタモタ走る、おばばにゃんこの本気

ロシアン

(写真はイメージです)

 

さて 、

皆さまに質問です!

 

 

にゃんこが 本気で逃げ出した時

あなたは、それを手を出して止められます?

 

できると思う!

 

と、思った飼い主さん

いますか?

 

 

もし、いるとしたら

その考え、今すぐやめましょう!

 

 

その甘い考え

可愛い愛猫を危険に晒すことになりますよ。

 

 

 

決して

脅しではないです。

 

 

では、それがどういうことなのか

うちのおばあちゃんにゃんこを例にとって

お話していきましょう。

 

 

我が家の、おばばにゃんこは

普段から、モタモタしています(笑)

 

走っていても

軽やかさは、皆無・・・(汗)

 

 

腰ほどの出窓から

飛び降りた時もドタッと落ちてしまうので

棚を置いて、階段状にしてあります。

 

 

そして、降りる床には

座布団を置いています。

 

 

前足を骨折して、手術した後があり

少し、曲がっているんですよね。

 

 

保護した時は

既に 7、8歳だろうと

いう獣医さんのお見立てでした。

 

 

現在は、10歳は超えていて

益々、ゆっくりな動きになりました。

 

 

大好きな出窓に登るときに

たまにヨタッとしたり、フラッとしたり

落ちるんじゃないかと見ていて、冷や冷やします

(実際、落ちたこともありました 汗)

 

 

それで、先日のことのですが

ちょっとしたことに驚いて

二階に逃げて行ったんです。

 

 

大丈夫だよ

 

と、手を出して

捕まえようとしたのですが、

本気の彼女は速かった!!!(笑)

 

 

いつものモタモタ感を感じさせない

(いや、感じてはいたのだけれども)

素早い動きと走りで

駆け抜けていきました。

 

 

このフレッシュさを感じさせない

いつもは、モタモタしている高齢のおばあちゃんにゃんこでも

瞬発力は、まだまだあるんですよ。

 

 

だから、通常の若いにゃんこなら

もっと、もっと速いわけです。

 

 

えっ!?

 

違いますよ!!

 

わたしが、鈍いだけじゃないですって!(笑)

 

 

だって、彼らは

少し前まで、その瞬発力

狩りをして、生きてきた野性味の強い生き物なのです。 

 

 

その動きに、人間の反射など

到底、間に合わないのですから。

 

人間のそういった能力なんて

にゃんこ達には全く敵わないのです。

 

そのことを肝に銘じて

にゃんことの、安全なお出かけを

心掛けたいですね!

 

にゃんこの安全なお出かけの仕方

三毛

(写真はイメージです)

 

 

動物病院やペットショップに

にゃんこを連れていらっしゃる飼い主さんで

首輪や胴輪だけで、にゃんこを連れて来られている方を

未だに多く見かけます。

 

 

にゃんこって

体が柔らかいですよね。

 

 

首輪も、胴輪も

簡単に抜きますよ。

 

 

 

彼らが本気になれば

そんなに難しいことでは

ないのです。

 

 

何度か、わたしも

実際、見たことがあります。

 

 

いつもは、のんびりした

おっとりとした子でも本気を出されたら

人は、太刀打ちできません。

 

 

そのことを動物病院では

見て知って、身をもってわかっていますから

張り紙などで、注意喚起をしているんです。

 

 

例えば 、大きな車に驚いて

パニックになった場合 。

 

 

体をよじって

飼い主さんの腕から

逃げることがあります。

 

 

道路に飛び出したら

車に轢かれてしまうことだって

あります。

 

 

この悲惨な事故

少なくないんですよ。

 

 

残念ながら

昨年も見かけてしまいました

 

 

うちのおばばにゃんこを

動物病院に連れて行った時のことです。

 

 

動物病院のスタッフが

その轢かれたにゃんこを運び入れる時に

ちょうど病院に、わたしが到着。

 

 

ただ茫然とする

飼い主さんの姿・・・

 

愛猫を想って

病院に連れて行ったのに

自分の不注意で、死なせてしまったら

後悔しても、悔やみきれないですよね。。。

 

 

だから、にゃんこを

必ず、キャリーバッグなどに

入れて、連れだして欲しいです。

 

 

そして、キャリーバッグだけではなく

胴輪をつけたり、臆病な子であれば

洗濯ネットなどに入れて、少しでも

安全に連れ出しましょう。

 

 

洗濯ネットは

にゃんこが静かになるので

病院嫌いの子には

おすすめですよ。

 

 

にゃんこ用の

ネットも販売されていますよ。

 

 

 

また、急に

キャリーバッグの扉が、開いてしまった時

咄嗟にリードを捕まえようとしても、それは難しいです。

 

 

首輪や胴輪を付けた場合は

リードをキャリーバッグの取っ手などに

結んでおくと良いですよ。

 

 

そして、にゃんこを

キャリーバッグなどに入れる前には

事前にロックを確認してください。

 

キャリーバッグって

普段はしまってあって、

使っていないことが、多いですよね。

 

だから、しばらく使っていなかった

ということも、少なくないんじゃないでしょうか?

 

ですから、

にゃんこを入れる前に

 

ロックの他にも

壊れているところがないか

外れそうな金具がないかどうかを

確認しておきましょう。

 

 それと、キャリーバッグに入れて

車や電車などでも、扉は決して開けないこと。

 

 

咄嗟に逃げ出して

そのまま見つからない

 

という事故も多いです。

 

 

車でも

キャリーバッグからは

出さないことが、鉄則です。

 

 

走行中に

狭くて暗い所が好きなにゃんこが

運転席の足元に潜り込んでしまったら

大事故になりかねません。

 

 

でも、 例えば

 

吐いてしまった

 

等の理由で、どうしても

キャリーバッグを開ける必要がある場合は

車なら駐車して、施錠、そして窓を閉めてからにします。

 

 

電車などでしたら

個室になる『多目的トイレ』などに入ってから

ロックをして、扉を開けるようにします。

 

何度も言いますが

必ず、扉が施錠できる場所で

行うようにしてくださいね!

 

 

そして、にゃんこを

キャリーバッグなどに入れたら

また、キャリーバッグの施錠の確認を

忘れずに、行ってくださいね。

 

 

脱走名猫のグレ君

ミックスアップ

(写真はイメージです)

 

 

先ほど、 悲しいお話をしたので

気分転換に、ちょっと面白いお話を。

 

 

わたしが、動物病院に

勤めていた時に、猫同士の喧嘩で

怪我をして来院する、常連のにゃんこがいました。

 

 

この仮名「グレ君」は

扉を開ける名猫でした(笑)

 

 

自宅でも、外に遊びに出ると

喧嘩して、怪我をして帰ってくるから、

飼い主さんも、なんとか外に出ないように

しようとしていたんです。

 

 

ところが

このグレ君。

 

 

引き戸を開ける

なんて、お手のもの。

 

取っ手を回す扉も

なんのその。

 

 

ある日、また怪我で

動物病院に、連れてこられたグレ君。

 

 

今回は、手術が必要で

入院することに。

 

 

手術も、無事終わって

次の日のことです。

 

 

朝、わたしが

一番に、病院に到着すると 

入院室の扉が、開いています。

 

 

おかしいなと思いながら

「おはよー」と声をかけて

扉を開けます。

 

 

すると、なんと

グレ君の姿がない!!!!!

 

 

その日は、たまたま

入院患者さんが、グレ君のみ。

 

 

わたしは、速攻で

病院の鍵をかけ、獣医さんに

電話しながら探しました。

 

 

そこに、他のスタッフも

出勤してきたので、みんなで捜索

 

 

こんな時に、限って

グレ君は「にゃん」とも鳴きません(泣)

 

 

それならと、

わたしは思いついて

猫缶を開けることにしました。

 

 

今って、パウチの缶詰めが多くなりましたけど

以前は「パッカン」って音がする缶詰めが

主流だったんですよね。

 

だから、この音に

反応するにゃんこが

多かったんです。

 

 

パッカン!

 

 

小気味よく、蓋を開けると

 

 

にゃ~ん♪

 

 

寝てました!

 

っと、言わんばかりに

伸びをしながら、グレ君

悠々のご登場(汗)

 

 

グレ君は、獣医さんが

カルテなどを記入する、机の後ろに

隠れて(?)いたようでした。

 

 

すぐに捕まって

ゴロゴロ、喉を鳴らすグレ君。

 

 

スタッフが、一斉に

ドッと安堵したのは

言うまでもないですよね。

 

でも、何がビックリしたって

グレ君が、入院していたケージですが

ステンレスのケージで、 外側に重~い

ロックをかけることができます。

 

 

通常は、まず 外側にロックがありますし

このロック解除するにしても、重いので

にゃんこには、無理なのです。

 

チャレンジするにゃんこは

何度か、見かけたことがありますが

開けたことは、ありませんでした。

 

 

それを外して

グレ君は、脱走しちゃうんです。

 

 

恐るべし!器用さ!!

 

それから、グレ君の

入院室のケージには、追加で

S字フックのロックが、掛けられましたとさ(笑)

 

 

ちなみに、飼い主さんに

そのお話をしたところ

 

 

また、ご迷惑をおかけして~・・・

 

と、グレ君の頭を下げて

謝っていかれました(笑)

 

 

当の本猫は

お迎えがきて

超ご機嫌でしたけど(苦笑)

 

 

いや~・・・

 

 

笑い話になって

良かったですよ、ホント。

 

 

変な汗が出まくりでしたが

今となっては、いい思い出です。

 

 

頭が良くて

手先が器用な『グレ君』のお話でした。

 

おしまいに


ウットリ猫

(写真はイメージです)

 

普段から、おとなしくて

おっとりしている性格だからと言って

猫』という生き物に、変わりはないのです。

 

キツイことをあえて、言いますが

 

 

「ごめんね」と泣いても

失われた命が戻ることはありません。

 

 

どうか、安全に愛猫と

一生を過ごせるようにしてあげてください。

 

それが、できるのは

飼い主さんしかいないのですから。

 

 

これを読んでくださった

読者の方は皆さま、お約束してください!

 

 

そして、同じにゃんこ好きなお友達にも

同じように、説明してあげてください!

 

 

今まで、不幸にも

事故にあってしまった

にゃんこたちのためにも。

 

 

今回は、愛猫とお出かけする際に

飼い主さんができる、愛猫を守るための

お約束をご紹介しました。

 

 

飼い主さんと愛猫が

幸せになるお手伝いになれば

嬉しいです♪

 

 

以上、おばばにゃんこの

モタモタ感が、たまらなく好きなテイルでした♪