トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

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猫カフェで流行ってしまった猫パルボウイルスを元動物看護師が解説します!

コーヒーと猫

(写真はイメージです)

 

(このお話は、猫パルボが流行った2018.8に書いたものです)

 

空前の猫ブームと世間では

言われていますが、生き物には

ブームなんて要らない!とわたしは

思っています。

 

こんにちは!

 

元動物看護師も

やってたことのあるテイルです♪

 

猫カフェで、可哀そうな事件が

また起きてしまいましたね・・・。

 

 

あえて事件と言います。

 

 

だって、感染がわかっていて

営業続けていたのですから

もうこれは、、人為的に引き起こされた

『事件』です。

 

 

さて、その話題となってしまった

パルボウイルスについて

今日は、お話させていただこうと思います。

 

 

わんちゃん、ねこちゃんの

感染症については、これから

お話させていただこうと思っていただけに

今回の事件は、すごく残念です・・・(泣)

 

 

あ、でも先に

大事なことを

お話しておきますね。

 

 

私たち人間には移りませんから

安心してください。

 

 

でも、人間に

移るものもあります。

 

例えば、

狂犬病

 

これは人畜共通の伝染病ですから

自治体から連絡があって、集団でワクチン接種まで

行っているんですよ。

 

 

うまく皆さまに

この病気の怖さをお伝えできるといいな・・・

 

 

ワクチンについて

 

猫シルエット

(写真はイメージです)

 

ニュースでは『猫パルボウイルス

っていう言い方をしていましたが

正式には『猫汎白血球減少症』と言います。

 

わたしが働いていた時は

猫の伝染性胃腸炎』って

言っていたと思います。

 

ちなみに、わんこにも

『犬パルボウイルス感染症』ってあるので

ただ『パルボ』っていうと、犬の感染症の話か

と思っちゃうんですよね。

 

同じ名前が付いている通り

わんこの感染症も猫の感染症

ウイルスは親戚みたいなものです。

 

犬のパルボ同様に

この病気はひどい下痢・嘔吐が出ます。

 

 

そして、この病気は

死にます。

 

簡単に。

 

 

死亡率は

75~90パーセント

と言われています。

 

だから

ワクチンがあるんです。

 

 

ワクチンを打っても

かかる可能性は

0%ではありません

 

でも、かかったとしても

軽症で済むんです。

 

予防は

ワクチンしかありません。

 

では、そのワクチンについても

少し触れたいと思います。

 

 

ワクチンになるぐらいの感染症っていうのは

 

・感染率が高い

・死亡率が高い

・人にも感染して、重篤な症状を引き起こすもの

 

というものが

ワクチンになっています。

 

そして、わんこにもにゃんこにも

ワクチンというのは 『コアワクチン』と

ノンコアワクチン』というのがあります。

 

 

簡単に言うと

『ノンコアワクチン』は

生活環境病気の流行りなどで

かかる可能性があるワクチンです。

 

 

『コアワクチン』は

どのコにも、かかる可能性があるワクチンです。

 

 

『パルボウイルス』は

この『コアワクチン』に入ります。

 

 

つまりは、どのにゃんこにも

かかる可能性があって、

死にますよ!

っていう感染症です。

 

 

だから、わたしは最初に

そのニュースを見た時に

バタバタと猫カフェ

にゃんこが亡くなったと聞いて

 

ワクチン打ってなかったの!?

 

って思ったんですよ。

 

 

そしたら

もっとひどかった

 

 

ワクチンを

全部、終えていない子猫

だけが、いたらしいですね・・・。

そりゃ~・・・全滅だわ。

 

 

猫は、生後45日から50日で

ワクチンを打って、それから

追加接種をします。

 

 

基本的には

2回打ちだったと思いますが

月齢や初乳をあまり飲めなかったにゃんこは

もっと早くに打って、3回打ちになることも

あったように思います。

 

 

ということは

生後3か月にも満たない子猫を

猫カフェにおいていたということですよね?

 

 

打っていたとしても

最後のワクチンから、二週間経たないと

病気に対する抗体が、上がってないんですよね・・・。

 

 

子猫って

すごく弱いです。

 

 

ストレスも感じやすいです。

 

 

それだけでも

病気になりそうなのですが

そういったことの法律って

まだ、日本にはないんでしょうね・・・。

 

 

わたしの個人的な意見は置いといて

 

例えば、ショップで

初めましての子猫や子犬が来た場合

数日は、別室に隔離しておきます。

 

 

もし、その新入りちゃんが

なにかしらの病気だった場合に

今、いるコたちまで

感染してしまうからです。

 

 

ケージが、別でも

かかる可能性があるんですよ。

 

 

それを一緒に

してたなんて・・・。

 

 

理解していなかったんでしょうか・・・。

 

 

こういったのは

知識がなくても

始められてしまうから

起こることなんだと思います。

 

 

同じ命なのに

どうしてこうもおざなりにされてしまうんでしょうね・・・

 

 

皆さまには、ちゃんと

理解しておいて欲しいので

どうやって感染するのかっていうことと、

症状についても、説明していきますね。

 

 

猫のパルボウイルスの特徴と症状、消毒の仕方まで

 

母猫と子猫

(写真はイメージです)

 

 

猫汎白血球減少症にかかった場合、

数日で症状が出ます。

 

潜伏期間は短いです。

 

・元気がなくなる

・じっとうずくまる

・発熱(触ると熱いです)

・嘔吐 ・下痢(ひどいと血便)

というような症状が出ます。

 

 

でも、全部の症状が

出るとは限らないです。

 

 

そして、この病気の

特効薬はありません。

 

だから

根本的な治療は、ないです。

 

 

その症状によっての

対処療法するしかないんです。

 

 

嘔吐が激しくて、

水も飲めなくなることがあります。

 

 

そしたら、脱水になるので

点滴するなどです。

 

 

あとは

神様に祈るだけ・・・。

 

 

こういったウイルスにかかると

二次感染といって、免疫がさがるので

他の細菌やウイルスにも負けてしまって

重複して感染してしまうことがあるんです。

 

 

そうなると

死亡率も高くなります。

 

 

この病気は、細菌などから

体を守るための白血球がすごく減ってしまうので

正式名称が『猫汎白血球減少症』と言うんです。

 

 

守れなくなった体に

いろいろな、二次感染を起こしてしまうので

死亡率が高いんですね。

 

 

そして、このウイルスの

最大の嫌なとこ。

 

 

感染力が半端ないこと。

 

 

感染率100パーセント

と言われています。

 

 

半端ないです。

 

 

靴底についたウイルスから

感染の可能性があるんですよ。

 

 

だから、その事件を起こした猫カフェから

被害を拡大してしまっているかもしれないんです。

 

 

ここで猫と遊んだ方が、

自宅の猫などをそのまま触ってしまって

感染を媒介してしまっているかもしれないんですよ。

 

 

やっている人が、いるかどうかは

わからないのですが、もし『猫カフェ巡り』

なんて、猫カフェを何軒も

梯子なんてしたりしたら・・・・・(恐)

 

 

動物病院では、診察台などを

消毒しますよね。

 

 

あれは

動物専用の消毒薬なんですね。

 

 

アルコールでは

ありません。

 

 

アルコールでは

パルボウイルスは死にません。

 

 

塩素かホルマリンしか

効果はないんです。

 

 

でも仮に、手を消毒したとしても

洋服を着替えて、靴を履き替えてから

出かけ直すとは考えにくいですからね・・・

 

ホントに

強いウイルスなんですよ。

 

おわかりいただけましたでしょうか・・・。

 

愛猫を守るために

 

にゃんこアップ

(写真はイメージです)

 

もし感染症を疑う猫ちゃんを

動物病院に連れて行く場合には

先にお電話して、その事を伝えてください

 

 

 

空気感染と言いますが

一緒の場所にいるだけでも、

パルボウイルスは、感染する危険があるんです。

 

 

 

だから、別室で待機していただくか

診察までは、車でお待ちいただくことが

他のわんこやにゃんこを守ることになるんです。

 

 

この時に、ワクチンを打っていれば

空気感染という、軽度の接触

怖い病気をもらわなくて済むんです。

 

 

ワクチンについては

いろいろ接種について

書かれていることがありますね。

 

 

でも今、現在

特効薬ができていない病気から

可愛い我が子を守るには

ワクチンが、一番の手段です。

 

疑問があれば

獣医さんに相談して、

そのコに、一番良いワクチンで

そして接種期間で、愛猫を守ってあげてくださいね。

 

 

 

あ!

今年になって

うちのおばばにゃんこが

暑さで「はぁはぁ」し出しました(汗)

 

 

腎臓や他の臓器も

動きが悪いらしくて、

体温調節が、うまくできなくなってきた

みたいです。

 

 

お年寄りにゃんこは、今まで大丈夫でも

今年は、ダメかもしれないってことがありますよ!

 

暑い今時期は、適切な

温度調節してあげることもお忘れなく!

 

うちのコも

皆さまの愛猫も少しでも

幸せに長生きできますように!

 

テイルでした♪