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犬の熱中症は、真夏と同じくらい5月が怖い!

柴二頭

 (このお話は2018年春に書いた記事です)

 

こんにちは♪

皆さまの身近な相談員、テイルです♪

 

日差しが温かくなって

春の陽気になってきましたね。

 

これからの季節に

飼い主の皆さまに

気を付けていただきたい熱中症について

今回はお話させていただこうと思います。

 

昨今、温暖化の影響なのか

早くから暑くなることが多くなりました。

 

ですから、熱中症

真夏になると、増える事故ではあるのですが

実は5月という時期が、危険なんですよ。

 

 

なぜかと言うと

寒暖差が大きい』ということが

理由としては、あるのかも。

 

皆さまが、出勤などで外出される時間には

気温がまだ上がらず、肌寒いことが多いので

昼間の暑さは、想定していなかった

若干、暑いと感じても真夏ほど

飼い主さんの『熱中症』への意識が高くないことが

原因の一つかもしれません。

 

実際、わたしも

「今日は暑かったな」

と思っても まさか

 

夏日の気温まで上がっていた

 

なんて思わなかった、ということが

何度かありました。

 

 

だから、ちょっとした飼い主さんの不注意

熱中症になってしまって、動物病院に連れてこられる

わんこが増えるんですよね。

 

 

本当に、飼い主さんの皆様

この時期は侮れないので、注意してお過ごしください!!!

 

という意味を込めて

今回は、熱中症について

お話をさせていただきたいと思います。

 

 

熱中症になりやすいわんこ

ボストンテリア

 

 

わんこたちの中でも

特に、熱中症になりやすいわんこって

犬種や特徴があるので

お話しておきますね。

 

 

1・鼻ペチャのわんこ

フレンチブルドッグやパグ、 ボストンテリアなどの

鼻ペチャのわんこたち。

 

可愛らしい

その顔が特徴ですが

よく舌を出してハアハアしている

そんな印象がありませんか?

 

わんこは、私たちとは違って

体から、体温調整のための汗が出ません

 

お口を開けて、ハアハアすることで

口で、体温調整をしている生き物なんです。

 

舌を出していることが多い

鼻ペチャわんこたちは

その鼻の構造から、暑さが苦手なのです。

 

 

だから、特に熱中症には

気を付けてあげないといけない

わんこたちなのです。

 

 

2・被毛がダブルコート

シェットランドシープドッグ(通称シェルティー)や

ポメラニアンシベリアンハスキーなどのわんこたち。

 

彼らは、その被毛に

徴があります。

 

 

このわんこたちは、ウェ~ブした毛

真っ直ぐな毛の、二種類の毛が生えているんですよ。

 

 

そのことにより

体に蓄えられた熱は

密な被毛があることで

外に、放出されにくい状態なのです。

 

簡単に言うと、わたしたちが

上質なコートを着ている状態なわけです。

 

 

だから、暖かな上着を一枚

多く着ているので 、寒いのは比較的

大丈夫でも、暑いのは苦手というわけです。

 

 

ご紹介したわんこたちは

熱中症だけではなく

やはり暑い夏に、体調を崩して

病院に来院することが多かったです。

 

健康面全般で

夏は、特に注意が

必要な犬種であると思いますよ。

 

 

わんこの熱中症対策

足の裏

 

さて、 次はどういった状況で

熱中症になりやすいかです。

 

断トツで多いのは

車内での事故です。

 

 

買い物に連れていった時など 

短時間だからと、置き去りにするのは

本当に危険です!

 

 

5月でも、日差しは

真夏並みに降り注いで

急激に暑くなり、車の中は

50度になることがあるそうです。

 

 

また、窓を少し開けているとはいえ

そんな状態であれば、まさに焼石に水ですよね。

 

 

短時間でも

車内に置き去りは

絶対にやめましょう。

 

 

また、テレビで人気者のわんこが

車内にいて、エアコンのスイッチを切ってしまって

熱中症で亡くなった、という悲しい事故もありました。

 

 

わんこの思わぬ行動が

不運を招いてしまったのでしょうが

そういった事故を防ぐためにも

まず、わんこを車内に置き去りをしないことです。

 

 

彼らは、タレント犬でしたので

状況的に、致し方なかったのかもしれませんが・・・。

 

でも、ご家庭のわんこたちなら

自宅で、お留守番してもらっていた方が

安全ですよ。

 

ただ、自宅だからといって

対策をしておかないと

熱中症の危険はあります。

 

 

最近の住宅は、高気密になっているので

思ったよりも、暑くなってしまうことがあるようです。

 

 

外出される場合は

早めにエアコンを入れておきましょう。

 

5月は、それほど家の中まで

暑くならないこともありますが、

それならそれで、いいじゃないですか。

 

 

もちろん、お住まいの地域で

暑くなる時期や気温が違いますので

天気予報をチェックされて

ご判断されるのが良いと思います。

 

 

早めの対策が

愛犬を守りますよ。

 

 

それと対策として

お水が、とても大事です。

 

お外飼いのわんこが

熱中症になることも、やはり多いです!

 

逃げられる日陰は、もちろん

お水を飲み切ってしまって

無くなっていた、なんてことが

ないように、複数のお水を

置いておくといいですよ。

 

 

また、ケージ飼いの方は

皿だけではなく、給水器のついた

様々な商品が出ているので

活用しておくと安心です。

 

例えば、

ウォーターノズルボトル付きや

そのノズルのみで売っていて、

ペットボトルを取り付けるタイプの

給水器も販売されています。 

 

 

 

 

 

お水が流れるタイプの給水器は

多頭飼いの方や新鮮なお水が好きなにゃんこにも

人気があるようです。

 

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炎天下のお散歩は厳禁

ハスキー

 

最近は、飼い主さんたちが

わんこに対して、様々なことに

気を配っている方が、多くなりましたね。

 

意識が、以前とは

違ってきているなと

わたし個人的には、そう感じます。

 

だから、減ってきてはいるのですが

たまに見かけることがあるので

一応、お話しておきたいと思う

注意事項があります。

 

それは 、炎天下での

お散歩です。

 

 

お散歩は、わんこにとって

とても重要なんですが

暑い時期は、時間を考えてあげましょう。

 

 

朝なら、まだ地面が暑くなっていない時間

夕方なら、日が落ちて地面が冷えてきた時間帯にしましょう。

 

 

その時間帯は、 その時期によって変わるので

お散歩する前に、飼い主さんが外に出て

気温地面の温度を確認してから

お散歩に出るようにしましょうね。

 

 

真夏は、暗くなってから

夜のお散歩してもいいですし

朝方の薄暗い時間に出るということで

工夫をされている方も多いですよ。

 

 

また、足の裏のパットと呼ばれる肉球の部分は

細血管がたくさん走っていて、わんことにゃんこが

唯一、汗をかく場所なんですが 

 

 

だから、とても

大事な場所なんですよ。

 

そのパットが

熱いアスファルトに触れ続けた場合、

火傷を起こして、固まりで落ちてしまうことがあります。

 

言うまでもないですが

わんこにとっては相当、痛いです。

 

 

飼い主さんの皆様、 楽しいはずのお散歩で

愛犬に、そんな想いをさせたくないですよね。

 

 

お散歩の時間は、飼い主さんが

必ず、気温と地面の温度

確認してから出ましょうね!

 

 

フレブル

 

熱中症で運ばれてきたわんこ

点滴や注射などしながら、体に保冷剤などを付け

ホースで水を直接かけたり、直接肛門から水を入れて

体をとにかく冷やしていきます。

 

 

目が飛び出そうなぐらいに見開いて

ハアハアしているようなこともあれば、

ぐったりと意識もない状態の時もあります。

 

 

でも、共通して言えるのは

飼い主さんが泣きながら

謝罪の言葉を口にして

連れて来られることです。

 

 

気が付かなくて、ごめんね

 

こんなことに、なってたなんて・・・

 

 

たとえ、そう言ったとしても

熱中症は、そのまま残念ながら

亡くなってしまうこともある重大な事故です。

 

 

そんなことを

愛犬に言わなくてもいいように

 

飼い主さん!

しっかり対策をして

わんこが苦手な暑い時期を

乗り越えてくださいね!

 

以上、わんこと楽しい夏を応援!テイルでした♪