トリマーのお役立ちするかもしれないブログ

トリマーと動物看護師の経験から役に立つ情報をお届けしています!

トリマーに頼まないことでのデメリット


わんちゃんたちの

お手入れ方法について

このブログでは、お家でできるように

いろいろとお話してきましたね。

 

でも最近、そのことについて

少し困ったことになっているので

今回は、そのお話をしようと思います。

 

幼い時から

ずっと担当してきた

わんちゃんがいます。

 

ミックスの8才の女のコ。

 

頭の良いコで

覚えも早く

いつも私の癒し的な

存在です。

 

ママがとても熱心で

お手入れを少しずつ

マスターされました。

 

それでも出来ない部分は

部分処置に

連れてきてくれます。

 

最初は、2ヶ月に一度のトリミング

間に、部分処置という流れでしたが

足の裏の毛のカットを

マスターしたりと

できることが増えてからは

4ヶ月に一度のトリミング

2ヶ月に一度の部分処置という

スパンでいらっしゃることも

出てきました。

 

ほとんどの飼い主さんが

ここまで出来ないということが

普通です。

 

私としては、それはそれで

わんちゃんとのコミュニケーションにも

なりますし、良いことだなー

と思っていたのですが

先日、久しぶりのトリミングで

明らかな異変が。。。

 

いつも通り、始めようとすると

痛みもないはずの足を持っただけで

「キャン!」と大鳴き。

 

「どうしたの?まだ、何もしてないよ」

 

実はこのコ、

試し鳴きの癖があるんです。 

 

鳴いてみて

私の反応をみるんですよ。

 

作業を止めてくれるかなって。

 

だから、いつも通り

 

「痛くしてないよ」

 

と、淡々と進めると

「やっぱりダメかーっ」て顔して

諦めるんです。

 

ところが、足の裏の毛を

バリカンで刈る時に

肉球を開いてカットするのですが

肉球を開いただけで、また「キャン!」。

 

「どうしたかなー?」

 

と、思いながら

よくよく見てみると

小さなカサブタが2か所

 

あー、飼い主さん

少し傷付けちゃったのね。

 

このコ、本当に

賢いんです。

 

前回、痛かった

っていうのは

必ず覚えてます!

 

でも、それをしたのは

私じゃないんだけどね。。。

 

まぁ、そんなことも

あるよね、と

気を取り直して

続行しますが

嫌がる嫌がる(⁠@⁠_⁠@⁠;⁠)

 

そして、シャンプーに

入ってみたら

頭を下げてしまうように

なってたのです。

 

わんちゃんたちのお顔を洗う時

私は、上を向かせて洗います

 

その理由の一つは

下を向いてしまうと

胸や肩、前脚が

洗いにくくなります

 

 

また、マズルの長いコは

特に、上を向かせて

シャワーで流した方が

流れてくる水で

苦しくないからです。

 

私が教えたわんこたちは

シャワーをする時に

上を向いて待っててくれます

 

顎の下に手を入れると

安心して乗せてくれるんですよ(*´▽`*)

 

 

特に、気をつけなければ

ならないのが

毛の長いわんこです。

 

毛が水分を吸って

重たくなりますから

顎の下に手を入れて

顔を支えてあげないと

上を向き続けることは

難しいんです。

 

だから、このわんこも

上を向いて待っていてくれるように

躾してあったのですが

自宅でシャンプーする回数が増え

忘れてしまったんですね。

 

だから、何度も上に向けますが

すぐに下を向いてしまって

苦しげだし、洗いにくいし

かわいそうでした。

 

そして、ブローも

顔周り、特に耳の周りで

逃げる逃げる。。。

 

これは、耳元のブローの時に

耳穴を指で塞ぐなど

細かな気遣いがないと

お耳に風が直接入ってしまうので

耳周りのブローが嫌いになって

しまうんです。

 

カットでも困ったことが・・・

 



そして、カット。

 

これが一番

困ったちゃんでした。

 

前は、ジッとしていて

くれたのですが

ウロウロ、クンクン、

ソワソワ(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)

 

何度もアプローチして

教えてたら、思い出してくれたらしく

最後の20分ぐらいは

シャキッとしてくれました。

 

やはり、飼い主さんは

やれるようになっても

やはり素人さんなので

やり方の違いが

原因だと思われます。

 

また、飼い主さんが

自分の犬だという

甘えというか、そういう

ところから[雑]に扱ってしまうことが

よくあるんですよね。

 

そのぐらい、我慢しなさい

という感じで。

 

 

結果、

犬が変わってしまった

ということなのだと

思います。

 

ちなみにですが

私ではないトリマーが

私の担当してるわんこのトリミングや

グルーミングをすると

犬が変わるので

すぐに気が付きます

 

飼い主さんがやっても

やはり同じことが

起こるんだなと。

 

 

そのわんこが元々、良いコでしたし

私もしっかりトリミングを教えたので

とてもやりやすいと

飼い主さんには、いつも言って

いただけるのですが

良いコだからこそ、我慢させて

しまっている

ということまでは

素人さんなので

気が付かないんですよね。

 

もちろん、嫌な項目は

乗り越えてもらうため

我慢してもらう必要があります。

 

でも、例えば

シャンプーの時に、苦しいのは

我慢しなくて良いことだし、

耐えなくて良いことです。

 

やり方を

変えてあげれぱ

良いだけなので。

 

 

それと、他にも問題があって

わんこの記憶というのが

あります。

 

わんこの1日

人間に換算すると

3日と言われています。

 

1週間で、21日。

 

一ヶ月で、約3ヶ月。

 

なので、トリミングは

2ヶ月に一度程度ないと

忘れてしまうことがあるのです。

 

だから、4ヶ月とか

長い期間、空いてしまうと

一年以上前の記憶ということです。

 

そうなると

教えたことは

なんとなく覚えているものの

前と同じような状態では

なくなってしまうのは

仕方のないことなんですよね。

 

飼い主さんが

わんこにいろいろできる

ということに対しても

良い傾向だとは思うのですが

ここまで出来てしまうと

問題が出てきてしまう。

 

なんとも悩ましいことです。

 

その飼い主さんには

シャンプーの仕方など

レクチャーは、してきたのですが

細かな所が抜けてしまっているので

今後は、またお話の中で

お伝えしていこうかなと思ってはいます。

 

それで改善していければ

一番良いことなので。

 

そのわんこも8歳ですし

今後、年齢が上がってきて

自宅でグルーミングの

ほとんどのことができれば

老後は安泰ですからね。

 

おしまいに

 

 

 

お手入れが、ここまで

できるようになった

飼い主さんは

初めてのことでしたので

今回、お話してみました。

 

 

最初から、ずっと爪切りなどの

部分処置だけで

いらっしゃってる飼い主さんも

もちろんおられます。

 

 

でも、その場合

自宅でほとんどのことを

されていて

グルーミングやトリミングを

全て、担当させてもらうことがないので

私が変化を感じることは

ありません。

 

なので

今回は、新たな発見でした。

 

 

お読みになられている方の中には

グルーミングのほとんどを

こなされるベテランの飼い主さんも

いると思います。

 

そんな飼い主さんも

私のお手入れの仕方の

細かな気遣いを取り入れていただければ

もっとわんこにとって

楽しい犬生になるんじゃないかな

と思っております。

 

長々とお付き合いいただいて

ありがとうございます。

 

わんこファーストなトリマーでいたい!

 

テイルでした♪