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新しく家族を迎え入れる前に用意しておくべき大事なもの

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新しく家族を迎える時、

皆さんはどんなことを想像しますか?

 

わんこなら、楽しくお散歩をするとか

ドライブがてら海に遊びに行こうとか、

 

にゃんこなら

一緒に寝たいなとか

ゴロゴロすり寄ってくる様子を

思い描いたりするかもしれませんね。

 

でも、私が以前飼っていたわんこは

少し違いました。

 

体が小さく

元々の病気持ち

 

それで最初から

 

「このコは、いつまで生きてくれるだろうか」

 

そう思いながら

家族に迎えることにしました。

 

最初から

こういう風に考えて

家族に迎えるという人は

ほとんどいないと思います。

 

きっと健康

毎日、元気で

楽しく過ごすことを

想像して家族に迎えると思うのです。

 

 

でも、新しく家族を迎え入れる前に

もう一度、考えて欲しいことがあって

今回は少し、難しいお話を

させていただこうと思います。

 

子犬、子猫から迎える時に

 

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(写真はイメージです)

日本は、現段階では

ペットショップで、購入して

子犬や子猫を家族として

迎えることが、多いと思います。

 

また、知り合いの方の家で

誕生したコを譲り受けるという

ことも多いのかな。

 

どちらにしても

子犬や子猫で迎え入れた場合に

お腹に虫がいた

鼻かぜを引いていた

お腹が弱い

皮膚疾患があった

なんていうことは

子犬、子猫あるあるです。

 

また、先天性の疾患

恐ろしい感染症にかかっていた

ということも

残念ながら、あることです。

 

 

大きな病気ではないにしろ

健康上、全く

何の問題もなく

という方が珍しいかも

しれません。

 

 

それで、先に言った軽い症状の場合でも

具合が悪ければ病院に行きますよね。

 

そして、夜に病院が閉まった時間であれば

夜間救急でかかるわけですから

当然、金額の負担も大きくなります。

 

小さな命は

低血糖になって

命を落とすということが

珍しくはないですから

夜間に走ったという飼い主さんも

少なくはないんじゃないでしょうか。

 

それが、何度も重なったり

治りが遅く、治療に何度も

通わなければならない場合、

その治療費は、あっという間に

膨れ上がります。

 

 

以前は、飼ってすぐに

見つかった疾患については

ペットショップ側で提携している

動物病院での治療であれば

ペットショップ側が負担する

というところもありました。

 

今もそういったところも

あるのかもしれませんが

 

最近、よくお聞きするのが

例えば、10万円以下で販売されているコと

お取替えなら、可能だというお話です。

 

「もう、家族に迎え入れてしまっているので

そんなことはできない」

 

と皆さま、おっしゃいます。

 

 

そうなると、当然ですが

そのコが、健康になるまで

飼い主さんが、治療費を

全て負担するということになります。

 

 

でも、こういった想像を

新しく家族を迎えようと

思っていらっしゃる方々は

なかなかできないのではないでしょうか?

 

コロナ渦で

安易に、飼って

捨てる人が多くなった

という報道がありました。

 

わんこやにゃんこが大好きで

家族に迎えようと思って

この記事にたどり着いた方や

 

現在、可愛い我がコがいらっしゃる方は

そんな行為に、憤りを覚えていらっしゃると思います。

 

 

でも、でも

現実、そういう安易な

考えで飼ってしまう人が

少なくないということ。

 

 

ペット業界という所に

従事している身として

黙っているわけにいかないと

思ったのです。

 

 

だから、これから家族を迎え入れようと

思われている方には

そういうことも想像して欲しい。

 

 

そして、それでも

受け入れられる心と

経済力があるのか?

 

また、飼って数年して

病気になった時

その経済力はあるのか?

 

 

また、愛するコがいらっしゃる方は、

その準備を進めていらっしゃいますか?

 

 

その命が

最期のその時まで

あなたの責任なのです。

 

 

そのことを

深く心に刻んで

小さな命を迎え入れて欲しいと思います。

 

成犬や成猫を迎える前に

 

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(写真はイメージです(

成犬や成猫を迎え入れる場合は

子犬や子猫と違って

健康状態も安定しやすく

 

ワクチンを済ませていれば

感染症のリスクも少ないので

健康面でのリスクは子犬、子猫よりは

少ないと言えると思います。

 

ただ、いくつか

注意して欲しい点があります。

 

一つは、慣れる

もしくは、懐くまでに

時間がかかることがあるということ。

 

わんこの場合は

テイルの独断と偏見いっぱいの犬種図鑑~日本犬編~

で、お話したのですが

わんこの元々持っている気質が

飼い主さんオンリーということもあります。

 

そう言えば、少し前に亡くなった

青森のブサカワ犬、わさおくんも

飼い主のお母さん、オンリーなわんこでしたよね。

 

他の家族にすら

牙をむくという、

本当の日本犬だな~と

愛らしく見させていただいていました。

 

こういうことは

もちろん、日本犬の特徴でも

あるのですが

他の犬種のわんこたちにも

起こらないわけではありません

 

また、先に飼っているわんこがいて

威嚇してしまうとか

 

どちらかのわんこが

暮らしにくくなってしまった

ということもあります。

 

先住犬と新参犬が

必ず、仲良く暮らせる

というわけでは

ないのです。

 

 

そして、にゃんこも

同じようなことがあります。

 

亡くなったおばばにゃんこは

慣れるのに、三年

 

我がコになるのに

五年かかりました。

 

彼女にとっては

違った環境、違った食事、

違った接し方に、戸惑ったと思います。

 

そのストレスで

被毛が濡れるぐらい

ひたすら毛繕いしたり、

血尿したので、慌てて病院に走ったら

膀胱炎になっていたということも

ありました。

 

お互いが

お互いに安心して

一緒に過ごせるようになって

代えがたい存在になって

天国に行きました。

 

 

それまでは、やはり

暗い荷物部屋にしていた所で

ジッとうずくまっているようなことも

ありましたし、

聞きなれない音などがあると

大声で叫んで、不安を訴えることも

ありました。

 

少しずつ、少しずつ

お互いに距離が近くなって

必ず、家族の誰かのそばで

くつろいでくれるようになった時

本当に迎え入れて良かったと

思えたのです。

 

ちなみに、慣れてくれたら

掃除機でツンツンしても

どいてくれなかったり

定位置に物があって邪魔だと

ジッと見つめて訴えてくるように

なりました(笑)

 

 

慣れる、懐いてくれるまでに

かかる時間は、そのコの性格や

それまでの環境によって

かなり違いはあると思います。

 

根気よく

愛情を持っていけば

そういったコでも

代えがたい家族になってくれます。

 

 

もし、万が一

そういったコの飼い主さんに

あなたが選ばれたのならば

それは後に、とても満足感の高い

経験を残してくれる大事な存在です。

 

 

どうか、大切に

一生を見守ってあげてくださいね。

 

 

また、年齢がある程度

いっているのであれば、

子犬、子猫より当然ですが

老いが来るのが早いわけです。

 

寂しいことではあるのですが

さよならまでの時間が

短いというわけです。

 

当然ながら、老いてくれば

病気になるリスクが上がって

早くから、闘病ということも

あります。

 

ですから、食事の管理や

体の異変など

早め早めに気が付いて

あげることが必要です。

 

少しでも長く

かつ、楽しく一緒にいるために

できることをしてあげましょうね。

 

おしまいに

 

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(写真はイメージです)

子犬や子猫って

ものすごく可愛いですよね。

 

私なんて、ずっと

口に入れてたいぐらい(笑)

 

でも、私は

シニアになったわんこやにゃんこも

たまらなく大好きです。

 

まったりと

時間の流れが違っているような

穏やかな気持ちにさせてくれる

本当の癒しをもたらしてくれる存在です。

 

年齢を重ねて

以前よりトリミングに

連れていらっしゃれない飼い主さんが

 

介護の様子を動画や写真などで

送ってくださることが

あるんですが

 

もう、その様子が

愛おしくて

可愛らしくて

最高の癒しなんです。

 

 

 

「爪切りだけでも」と

連れていらっしゃった時には

 

うまく、はしゃげないけれど

喜びを表現してくれていると

身悶えするぐらい可愛いです!!!

 

そして、この出会いに

本当に感謝、感謝なのです。

 

 

つまり・・・

 

 

わんこもにゃんこも

老いてからも、最高に可愛いよ

ていうことです(笑)

 

 

皆さまにも

素敵な出会いがありますように♪

 

 

テイルでした!