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~基本のしつけ・ショップ編~犬のお手入れって、どうすればいいの?

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マルチーズ

(写真はイメージです)

 

こんにちは!

皆さまの心の相談員、テイルです♪

 

今回は、トリミングをする時の

基本のしつけについてお話したいと思います!

 

何度か、触れさせていただいておりますが

トリミンググルーミングのお手入れ時

最初からおとなしくはしていてくれないものですよね。

 

先日、久しぶりにお会いした親戚のおじさんに

 

「なぁ、テイル。よくお店で犬がジーっとして 毛を切られていたりするだろ?

   あれは静かになる薬でも飲ませてからやってるのかい?」

 

と、真剣に聞かれたんですよー(笑)

 

そっかー・・・

全く知らない人からしたら

そう思っても不思議ではないのかもと思ったんです。

 

そこで今回は、わたしの体験をもとに

また皆さまにわかりやすく、その極意を

お話していこうと思います!

 

わんこのトリミングのしつけができるまで

 

テイルは、トリマーになるために

専門学校に入って、様々な経験をしました。

 

その大半は

モデル犬を使っての実践

 

だから、学校ではそれなりに

犬の扱いなど、実践で学んでいくのですが

卒業してからの方が、もちろん実践する回数は多いわけで。

 

扱いのことだけを言えば

卒業してからの方が学ぶことが多かったです。

 

そこでどう得ていくか。

 

それって、本当に

それぞれです。

 

わたしはカットに関してより

犬の扱いの方が、格段に難しいと感じました。

 

 

同僚や先輩、 そして友人に聞いたりもしましたし

現在も進行形でお勉強中です。

 

思い返せば、試行錯誤して

1年経ったくらいの頃から

ようやく 自分のやり方が確立していった感じなんです。

 

 

わんこって奥が深い。

 

それだけに

魅力があるんですよねー♪

 

お転婆なマルちゃん

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マルチ

 

(写真はイメージです)

 

トリミングに、定期的にいらっしゃるわんこの中で

とっても元気で、可愛いマルチーズのわんこ

『マルちゃん(仮名)』がいます。

 

わたしが初めて

触らせていただいたのは

1歳程度だったと思います。

 

通常だと、カット犬種は

わたしの場合は、生後6ヶ月から少なくても1歳の間に

トリミングに必要なしつけを済ませます。

 

カット犬種は、当然 ハサミを多用するわけですから

ジーっとしていてくれることが、大条件なのです。

 

ですが

このマルちゃん。

 

台の上で

チャカチャカと動き回って

ジッとなんてしてません(チーン)

 

爪切りしようもんなら

立ち上がって、まるで馬のよう(笑)

 

耳掃除をしようとすれば

落ちそうになるのなんてお構いなし。

 

ジッとせい!ジッと!!!

 

そう言いたくなるぐらいに

お転婆してくれます(泣)

 

シャンプーを終え

ブローに入ると、更に

マルちゃんはエスカレート!!!(泣)

 

ドライヤーが

とにかく恐怖!!!!!

 

 

逃げる・暴れる・鳴き喚く・・・

 

 

愛想もいいし

可愛いんですけどねー・・・

 

 

そして、そこから

わたしのしつけが入りました。

 

もちろん、叱ることもします。

 

 

いけない

 

太い、低~い声で一言。

 

それからは、1項目終わるまで

一切、言葉はかけません。

 

そして、栄えある

第一回を終えて

飼い主さんにお話を伺いました。

 

テイル

「前のショップでは、マルちゃんどんな感じでしたか?」

 

マルちゃんの飼い主さん

「ずっと見ていたわけじゃないんですけど、暴れて二人がかりでした・・・」

 

テイル

「その時って、何の項目やってたか、わかりますか?例えば、爪切りとか」

 

マルちゃんの飼い主さん

「あ~、始めたばかりの時なんで、爪とか耳とかですね。

   あと一回だけ見たんですが、乾かす時はもっと大変そうでした。」

 

 

それを聞いて、わたしは

 

「う~ん…やっぱりしつけができないトリマーさんだったのかな」と。

 

 

ショップによっては『下準備』と呼ばれる

爪切りや耳掃除などを行い、シャンプーの後に

ブローを済ませる段階までは『新人さん』が行っている

ところもあるんです。

 

 

わたしも、そういったやり方をしてきましたし

それに関しては、問題があるわけじゃあないんです。

 

でも、マルちゃんのように

トリミングをうまく覚えられないコに関しては

覚えるまでは新人さんではなく、

ベテランがやっていたんですよ。

 

 

もちろん、優秀な

新人トリマーさんもおりますから

その場合は、心おきなくお願いすることもありましたよ。

 

ただ覚えてくれていないと

とても危険なので、

とにかくしつけが先なんです。

 

こういっちゃあ、何ですが

この場合、カットの仕上がり云々言ってられないんですよ。

もちろん、できるだけカットも頑張りますけどね(笑)

 

だって、これから

このコは20年生きるとして

19年間はトリミングをすることになるんです。

 

 

二ヶ月に一度、するとして

一年間に6回も危険な目に合うことになる。

 

そう考えただけでも

ゾッとしませんか???

 

 

でもマルちゃんは

残念ながら、その状態のままだったんですね。

 

もしかしたら

 

「年齢と共に落ち着いてくれる」

 

とか

 

「そのうち、覚える」

 

とか

 

その方は、楽観的に

思っていたのかもしれません。

 

また最近、耳にするのですが

 

「仕上げまでできるトリマーさんがいない」

 

という業界での声・・・。

 

そういった人材不足も

関係しているのかもしれません。

 

ただわたしは

心配症なので(笑)

 

「今のうちに、しっかり覚えてもらおう!」

 

というわけで

マルちゃんはしつけをし直しました。

 

メリハリをつけて

1項目が終わるまでは

決してほめません。

 

 

また、立ち上がる癖がついていたので

徹底して止めさせます。

 

これは、前にもお話したのですが

落ちる危険と、腰を痛める危険があるからです。

 

そして、わたしも

マルちゃんも、頑張った結果!

 

徐々にできるようになって

今は仕上がった後に、トリミング台の上で

余裕で、写真を撮ることもできるようになりました♪♪♪

 

 

先に、わたしがお話したように

トリミングのしつけを行えるようになったのは

一年以上、働いて実践を積んでからだったと記憶しています。

 

だからましてや、

たくさんのわんこを飼ってきた

飼い主さんは別として 初めてわんこを飼った方

その犬種を初めて飼ったという方は、そこまでのしつけは

とても難しいことだと思います。

 

でも、一旦しつけが入ってしまうと

自宅でお手入れの際に 箇所箇所で、

そのしつけを実感することができるんです。

飼い主さんには甘えますけどね(笑)

 

最初から

全てできる人なんていません。

 

プロにお任せして

しつけをいれてもらう

 

ということも

正しい選択なのだと思います。

 

ちなみに、先ほどのマルちゃんの飼い主さんも

自宅でブラッシングする際、段々と変わっていく

マルちゃんの姿に 驚きと喜びを感じた

おっしゃっていました。

 

 

皆さまの心の負担が軽くなる

お話になれば幸いです♪